色柄の重要性、5

2022/07/25

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 観賞魚を鑑賞する場合や審査をする場合は魚を上から見て審査しています。外国の審査風景は見ませんのでどの様な審査かは知らないのですが、ガラス水槽の発達した現在は魚を鑑賞するには透明な水槽の飼育が多いいので横見が主流になっています。
しかしながら、しかしながら、我が国では殆どの観賞魚の審査は上見での審査になっています。当然のことながら上見の審査では魚体の幅が広い事はその部分が進化(改良)されたことになるのです。
観賞魚にとっては魚体の幅が広い事は動くと水の抵抗を受けそれだけ移動に不利に働くので自然に元の狭い体系に戻ろうと遺伝子的な働きを受けます(先祖返りをします)。
なので、金魚は幅の広い体系が上位と判定しますが、色柄も幅の広い体形に合わせその組み合わせも変化に富んだ色と柄が好まれるのです。
当然、赤色(朱色)はヒブナの様に原色ですので下位にの色なのです。その下位の色一色では形で言うと鮒型と同じ扱いと言っても良いのです。色と柄の進化したものを楽しみましょう。
眼幅、ふんたん、尾筒、尾では前掛かり、等の単語は幅の代名詞なのです。
シュブン金など鮒型の金魚は、上見では見て居れません、あの金魚は(シュブン金)は横見の金魚です。
穂竜系の金魚は横見でも上見でも観賞できるように改良してます。

今回の写真は前回までと違い頭の色をお見せします。金魚の色柄は1頭部、2大部、3尾部に分け前回は「黒頭黒青竜」の体部の色柄の変化の説明でしたが、今日は1の頭部の色柄の
違い(変化)を写真でお見せいたしましょう。
今日の頭部の変化は「白頭黒青竜(はくとう)」の仔と、「黄頭五花竜(きがしら)」の仔の写真です。
※ 白頭=はくとう、黄頭=きがしら、黄頭をコウトウと呼ばないのは、「黄」をコウと発        
  音しないのは「紅」コウと同じ発音になり「紅」と「黄」では色が全く違うので色のイ      
  メージ通り黄は「キ」と発音し「紅」の字はなるだけ「赤」=「セキ」と字を使用しま
  す。


👈の写真1
「白頭黒青竜」です。この様に体部に赤色の色素(色を)持たない仔は白色の頭になると思われます。長年にわたり赤色を消した結果のものと考えられます。


👈の写真2
白頭青竜?体部に黒色の斑紋がみられないので青竜?。


 



👈の写真3
この仔は未だ幼魚なので、ふんたんが見られない。もしかしてふんたんが発達しない仔かも知れません。
1、2、3、の写真の仔の頭部は幾分黒色の色素顆粒の残像が見られますがやがてこの黒い色素顆粒の残存は消えると思っています。



👈の写真4
黒色斑紋の少ないオレンジ赤色の五花竜の幼魚です。黄色の強いオレンジなのですが、そのオレンジの色の一部が頭部に浸透したものと思います。キガシラ(黄頭)を持つ仔です。体部に赤色を持つ仔でも白頭に見える仔も出てきます。

今回は頭の色の話でした。


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