身近な自然の摂理、5

2021/11/29

身近な自然の摂理

t f B! P L

前回で予告の通りウイルスの話を少しだけ書きます。
ウイルスが体内に侵入すると白血球ととそれの仲間の細胞が抗体を作るのですが、抗体の他にリンパ球が
リンホカインを分泌します。
リンホカインは体内の炎症に作用しこの作用が体温を上げるのです。風邪を引くと体温が上がるのはこれが原因です。
ウイルスは温度に弱く体温が一度上がればかなり弱くなると言われています(何%弱るかははっきりと記憶してない)。

風邪を引くと体温を上げて汗をかくと楽になると昔から言われており、酒の好きな方は風邪と思えば「卵酒を飲む」と治る。なのに、病院に行って「解熱剤を処方してもらう」解熱剤は風邪のウイルスを活性化する事と同じなのです。

医者によっては解熱剤は風邪の治療に良く無い!と、処方しない医者も居られますが、多くの医者は、解熱剤を処方し患者さんを発熱の苦痛から解放する事を選ぶようです(収入にもなりますしね)。

ところで、今回の話は、「金魚が風邪を引いた」時の対処法ですが、私は只々新しい水に金魚を移動させる。この事は、水質悪化が金魚の体調を弱らせ風邪を誘引したと判断し、とりあえず水質をリセットする事に第一目標を遂行します。風邪のウイルスに効く薬剤は有りません。効能はウイルスにも効くと言われているイソジンを時には使用してます。
イソジンはコロナの流行が言われ始めた頃、大阪知事の吉村氏がイソジンの嗽が良いと発言して問題になりました。
自分は効果が無い抗菌薬の投入より、イソジン薬浴の方が適正処方と思っています。

勿論、食塩の投入は意味の無い事と思っています。塩分投入は金魚の体内塩分濃度の調整と書かれていますが、先天的に淡水に生息する金魚にとって、塩分濃度は餌から摂取され、自動的に調整される様に進化してます。

風邪に罹患の金魚の水換えは新たな飼育水は従来の水の温度より、壱℃(1℃)位上げた水温が望ましい。その事は温度が一℃上がる事はウイルスにとって大きなダメージを与える事なのです。移動する水温は
同温か、少しでも高めの水温に設定し、間違っても下げたりしない事です。

金魚ヘルペスの罹患魚の治療や予防には水温を上げる様に指導されているのはウイルスが温度(少しの高温にも)に弱い事(自然の摂理)を利用した予防法なのです。

今日は免疫(抗体)の働きを助ける重要な栄養素はビタミンで有ると前回で書きましたが金魚にとってのビタミン摂取は写真の様なジンタン藻が天然の食物になります。自分は今年も稚魚の頃からこの藻を与え続けて居るので大きな病気は無かったし、今も皆元気で冬を迎えています。



 写真(上)ミジンコ藻の組成表です。水分を除いたミジンコ藻の成分で金魚にとってはこれ以上の食べ物は無い! ジンタン藻は良いとこずくめの食物です。簡単に増やせますので来年度には皆さんも増やして与えては如何でしょうか? 飼育池の金魚に今日も(11月29日)ミジンコ藻を与えました。水温が下がっても食べてます。



 写真(中)今年は11月中旬位まで増殖が見られた我が家のミジンコ藻の写真です。



 写真(下)いよいよミジンコ藻の繁殖可能な水温の限界値(10℃)迄落ちて来ました。今朝の気温は4℃とか。いよいよ水底に落下し始めました。ミジンコ藻も、来春の水温の上昇期まで水底で寒さを凌ぐのです。

※写真をクリックしますと拡大されますので、拡大してご覧下さい。字が良く見えます。

ミジンコ浮草=ジンタン藻の事。


QooQ