来春の親魚、その9

2021/11/05

来春の親魚

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 来春の採卵に最も力を入れているのは「丹頂黒青竜」つまり、頭部が赤い黒青竜の色柄の仔であります。
自分はこの色柄の仔は簡単に可能と考えておりましたが、色柄の多様性は一筋縄ではいかぬ事を、身に染みて感じました。
市販では簡単に(大きな店で)「丹頂出目獅子頭」の金魚が見られるので、私もすぐにでも丹頂柄の作出は可能と安易に考えて作出に挑みましたが、ゴールはまだまだ先の様です。

今現在の丹頂の仔を、来春の採卵前にお見せして置きます。



 写真(上)昨年の仔で我が家に居ます「丹頂柄」の仔は、何匹かいたのですが、今は、この仔一尾のみです。全て分譲に出しました。分譲に出したのは兄妹であって、丹頂柄の仔は殆ど居なかったのです。この写真の仔だけが辛うじて残ったと言うのが実状です。

10月16日の品評大会には親魚で出品いたしましたが、下位で頑張りました。理由は尾付けが付け違いである事や頭部の形が左右対称でなく赤色も黒色の被さりが未だきつく、真の鮮やかな赤色に発色していないので、丹頂柄と言う色柄には程遠い色に見えてしまったからです。

2歳魚で親の部だったのですが、この仔(雄魚)を来春にも、戻し交配を予定し、より鮮明な丹頂柄に進める計画で有ります。



 写真(中)写真の仔は、我が家の「黒頭黒青竜」で、この仔の頭部の黒色を次世代に繫げたいと思い、見本の色として写真で黒色の頭部の仔を再度お見せしています(当歳魚です)。



 写真(下)この仔は自分の持ち魚では有りませんが、黒色が退色すると、頭部や鱗の斑紋の色が消え始めるのです。写真の仔は2歳魚で頭部の黒色の退色が始まり下地の黄色が見えてきて、「黄頭(キガシラ)」と呼ばれるものです。黒青竜の頭部の色柄ではこの様に色で柄を読んでいます。

※次の来春の親魚シリーズでは穂竜の色柄の話になりますが、その前に変わり竜の部の仔の頭部に変化する色柄で、その柄に名前が有る事を知っていただきたくて、今回はこれを差込みました。


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