来春の親魚、その12

2021/11/15

来春の親魚

t f B! P L

 当地の朝の気温が10℃以下の日が見られる様になりました。
餌を切る日もそう遠くなさそうですが、今は一日一回与えています。

本題に移ります。お気付きの様に親魚の選定には色柄を重点にした仔を使用しています。理由は色柄を求める事と体形の両方を求める事とは二兎を追うような事なので、先ず一兎をと思っているからです。

体形は少しづつ改良可能なのですが(遺伝子が見えているので、対処は可能なので)色柄は遺伝子の多様性で潜性遺伝子が消えているのか、残っているのかが見えないのです。

言える事は色を消す事は先祖返りと同じで、呼び戻すには大変な時間が必要なのです。なので自分は色柄の固定を第一に考える交配を目標としているのです。

色柄と言っても同じ色でも色の幅があってどの幅の色が表現されるかは雲を掴むように手応えが無いのが現状なのです。

今回も二色の色を持つ「穂竜」の色で、基礎色でない、もう一方の黄色について話してみます。

黄色も、基礎色の青文色と同じ様に色幅が広く、中々目標の黄色の色が取りだせません(固定できない事)
今日の3枚の写真は今年の仔で黄色の斑紋の面積が多い(黄勝)の仔達です。




前記の黄色の色の事ですが、黄色と表現される色も色幅が広く、穂竜に表現される黄色もその色幅の広さの如く目的の黄色を固定できずに今に至っています。

今回の仔達も基礎色の青文色は薄い藍ねず色に、薄い黄褐色の二色の仔です。自分としては先ず濃い藍色の基礎色と濃い山吹色(黄金色)の色柄に仕上がってくれればと思うのです。

何れの仔も今の我が家の黄色斑紋は黄褐色か黄土色の混じった黄色なので、この褐色や茶色系の色を消すような交配を考えなければと思うのですが、いざその様な交配はどの様な交配かと思うと、正解は見つからないのです。

写真(下)この写真の仔の左下腹部の黄色は明るい黄金色なのでこの色を、と思うのですが、この仔の鱗はパールが載って居ません、なので、よけい濃い黄色に見えるのです。パール鱗の欠点はカルシウの沈着が折角発色の色を弱めるのです(白いカルシウムの色で色を薄く弱める)。


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