今年の稚魚、その3

2021/08/09

今年の稚魚

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 丹頂黒青竜の親魚を前回お見せしましたが、今回はその子の今をお見せしたいと思います。

観賞魚の金魚は色柄より、形を重視して観賞をしていますが、形は努力しても中々進化してくれません。何時までも形を重視していますと、メダカに人気を持って行かれてしまいます。既に、有る方が言っておられましたが、ランチュウよりメダカの方が採算が合う(利が乗る)のだそうです。

ランチュウの体形も色柄的には色んな色柄のランチュウが市場に出ていますが、例えば「江戸錦」は日本で生まれたのに形がランチュウより劣る?などの理由によりその飼育者が増えません。

観賞魚の観賞にはメダカや鯉の様に、金魚の観賞にも色柄にもっと気を配る時期に来ていると思うのです。

前述はその位にして置き、今日の題名の「丹頂黒青竜」の今年の稚魚をお見せします。

今年の稚魚は未完の丹頂黒青竜同士の親魚の交配でしたが、それでも作出率(丹頂柄の産まれる比率の事)はかなり高いと読んでいましたが、何と! 産まれた丹頂黒青竜柄の稚魚はたったの6尾です。
丹頂柄はまだまだ固定が出来ないのだな~と、実感させられました。今の飼育の丹頂柄の6尾を大事に育て来春の採卵に使用して、その出現率を高める工夫を今から考える事にしてます。次期採卵シーズンは、今飼育している6尾の中から1~2ペアは出来るのではないかと期待してます。

写真は3枚共に丹頂黒青竜柄の仔ですが、何れの仔も頭部の赤色には黒い膜を被って居ます。日が経って秋頃になると、この黒色の膜も消えて来ると期待してます。下地の赤色も濃く切れの有る色地に見えてますので綺麗な赤色に落ち着くと考えています。




 写真(中)この仔の赤色は頭部にキチット収まっているので、大きくなると(来年の秋位には)綺麗な「丹頂黒青竜」が楽しめると思っています。



 写真(下)この仔の頭部の赤色は肩の一部まで食み出し、見難い(締りが無い)のですが尾は襞スカートなので、種親候補として飼育してます。

※写真をクリックしますと拡大されますので、拡大してご覧下さい。


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