稚魚の色柄、その8

2021/08/27

稚魚の色柄

t f B! P L

 今年飼育の稚魚(当歳魚)の色柄の着色状況を写真でお見せしています。他の観賞魚も色柄に付いては日を追うごとに変化しますので、今をお見せしていても極端に言えば、次の水換え時には、あれっ?彼奴何処へ行った!? と思うほど変化をする仔も居るのです。

で、今回も試行錯誤で監視している仔の写真です。

以前から、「丹頂黒青竜」の色柄に挑戦している話は書いていますが、前記の様に丹頂柄の仔は、思うような色柄には簡単に進んでくれません。
頭部の赤色が濃く発色していると思っていたら、次は薄く退色が始まって居たりと、安定しないのです。

自分の作出の丹頂の赤色は、黒頂黒青竜の突然発色(赤色の下地が見られる仔)の仔から引き継いで採卵している関係上、その黒色の遺伝子を未だ消し去る事が出来ていません(数回の交配では遺伝子は消えない)。

可能な限り頭部だけでも丹頂柄の仔の黒色を消す、交配を考えて見たいと思っています。

写真は3枚共に今飼育している「丹頂黒青竜」の当歳魚です。



 写真(上)の数だけになって来ました。着色が始まった頃はもっと多い丹頂柄の仔が確認されたのですが、今はこの様な数だけが残りました。親魚は何方も(雄、雌共に頭部の黒色の下に赤色の残る仔)仔を採卵に使用したのですが、未だ、この様な確率でしか残りませんでした。
黒青竜の頭部の黒色の遺伝を受け継いでいるのか、頭部に発色した赤色の上に、黒色のメラニンが覆うのです。



 写真(中)写真上の仔達の中から、左の下向きの仔を写したものです。この仔達の中でも一番赤色が濃い仔です。頭部が硬く感じ、肉瘤が発達しない恐れがある仔で、眼の出も悪く、眼幅も広く無く、ふんたんも見られないし、頭部も貧弱な仔です(顔が先祖返りをしている)。
この仔を親魚にするならば、進化した眼が出ていて、肉瘤のある相手をあてがう予定です。



 写真(下)この仔は目幅が有りますが、左右の眼は大きさが違うのです。その上、頭部の肉瘤の赤色は時間と共に薄く消えるのでは? と不安の残る赤色です。

眼幅が広い肉瘤は大きく発達するだろうと予想してますので、幸運にも赤色がそのまま残れば親魚にと考えています。


QooQ