今年の稚魚、その1

2021/08/05

今年の稚魚

t f B! P L

 「分譲会後の稚魚の状況」と称し、分譲会の時にはまだ少し小さかったのでお見せしていなかった仔を紹介してましたが、今回からは現在飼育している仔を紹介しますので見てやって下さい。

その初めは、五花竜です。五花竜は既に前から皆さんも飼育されて居られると思いますが、今回は自分が長年取り組んでいる「丹頂五花竜」の色柄の仔の紹介です。

変わり竜の「黒青竜」の作成段階で、キャリコ柄から赤色を無くする交配を続け、赤色の色素(遺伝子)を消してしまったので、この消した赤色の遺伝子を呼び戻す為に何年も試行錯誤の結果今日に至っています。

他の赤い色素を持った魚種からの赤色遺伝子の導入が考えられるのですが、穂竜系の金魚を作るために何年も費やして居ますので、他種の金魚との交配は多くの遺伝子の先祖返りを誘発します。

先祖返りを誘発しますと、元に戻す(穂竜系に戻す)のに、又、何年もの歳月を無駄にしますので、絶対に避けなければならず、その為に自分の持ち魚の中で、赤色の遺伝子を持っていそうな仔の中から拾い出す交配を続けていました。
その様な交配の結果、今年の稚魚の中に希望の持てる色柄の仔を見出すことが出来ました。

今回はその報告の子です。



 写真は3枚共に「丹頂五花竜」の基礎色となる仔達の紹介です。勿論、この仔達を親魚にして、交配を重ね五花竜フアンに満足の貰える色柄の金魚に仕上げる予定で居ます。



※五花竜の赤色斑紋は際のハッキリ見えるのが良い、観賞魚の色柄は際がハッキリしないと観賞価値が下がるのです。なので、今、流行りの桜色の斑紋は桜柄の金魚にだけ通用するので有って3色以上の色柄では薄ピンクは目立たなく他の色に沈んでしまうのです。特に観賞魚の鯉では桜色は「モテ」ません。


QooQ