稚魚の色柄、その5

2021/08/21

稚魚の色柄

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 穂竜系の金魚で、特に「変わり竜」の作出は色柄の変化を求めて交配を行って来ました。
既に書きました様に、観賞魚の金魚は色柄をもっと楽しむべきではないでしょうか?

今回はその手始めに「黒青竜」の色柄の変化を例にとって考察して見ます。黒青竜の色柄は
その名の通り「黒色」と「青色(浅葱色)」と白色の3色の金魚であり、白は色では有りますが柄として成り立たないため黒と青の2色の色名を金魚の名に付したのです。

その黒と青の2色が純白色のキャンバス(金魚の体)に織りなす紋様が今回からの題名です。



 写真(上)黒青竜の色柄で青色(浅葱色)は斑紋としてでなくベッタリと側線から背鰭にかけ塗られてきます。この青色をそのままの青色で残すのも、真夏の暑さ対策の色(清涼感の意味)として楽しめるのではないでしょうか? 昔(冷房施設の発達してなかった時代)から金魚の観賞は真夏の風物詩で寒い冬には見えない所に(廊下の隅などに)追いやられたものです。



今回の写真は3枚共に今、自分の持つ稚魚の中から、体部に黒色の斑紋の無い仔(少ない仔)をお見せしてます。
自分の理想のこの手の色柄は、鱗の無い部分「顔と頭、全身の鰭(前や背、舵、尾)」が真っ黒色「黒六鱗」が最上級の柄なのです。



写真の仔の色柄は黒六鱗の改良途上の仔の写真です。出来るだけ黒い色の仔を親魚に使用する事によって各鰭に、そのメラニンも表現されると思っています。
人工的な操作を加える事無く、黒青竜の「六鱗」を仕上げるのも夢ではないと思うのです。

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