稚魚の色柄、その10

2021/09/02

稚魚の色柄

t f B! P L

 今年の交配は色柄の進化を求めての交配を行いましたが、丹頂五花竜同士も、その一環の交配です。
数少ない親魚を、たらい回しの交配を行ったのです。今回は五花竜同士の交配で産まれた子をお見せします。



 写真(上)明け2歳の仔を親魚に使用しました。この写真の2尾で上の仔は雌親として、写真下の仔は雄親として使用しました。
この両親魚から、丹頂五花竜の色柄の仔を求めての交配でしたが、思うような色柄の仔は殆ど見られません(現時点で)。

この写真は5月11日(火)と5月1日(土)にも使用した写真で今回で3度目の出演の写真です。



 写真(中)写真(上)のペアーから産まれた子の中からの一尾です。雌親に柄がよく似て居ますので間違いなくこの雌の仔です。特に左体部に見せる黒色の斑紋の形は雌親とよく似た位置に表現されています。この仔は親魚に比べると全体に黒色のメラニン量が少ないのか?浅葱色も発色が少ない様です。この腹の仔で(兄弟姉妹で)雌親にそっくりな色柄の仔は数匹しか見られません。



 写真(下)この仔も写真(上)の親魚から産まれた仔です。ご覧いただければ直ぐにでも指摘出来ます様に、この仔の色柄は雄魚の色柄と瓜二つの柄です。

写真(中)と、写真(下)の仔のように、親魚の似た色柄の仔は数匹見られますが全く同じ柄では無くよく似た柄で産まれます。前記の様に一腹に数匹しか親に似た柄は産まれて来ませんでした。後の仔は中間の色柄の仔ばかりです。狙った色柄と言うものは絶望的な結果です。

写真の仔は親魚と比べますと、親魚の赤色に被さるメラニン量と比べると少ないのか? 明るい赤色に見えます。

結論を書きますと、このペアからの仔の色柄は親魚の色と比べると黒色のメラニンは少なく発現されてます。
来期も、この仔を親魚にして丹頂五花竜の作出に再度挑戦する予定でいます。

QooQ