稚魚の色柄、その19

2021/09/22

稚魚の色柄

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 明け2歳魚(前回と前々回にお見せの写真)を親魚に使用使用して交配の仔を今回からお見せいたします。
すでに書いています様に無責任なようですが、穂竜の色柄は、名前の様に金色と銀色の2色を目標に交配を行っているのですが、色柄を表現する遺伝子多様性の為か?思うような色柄は中々見せてくれません。

私が思うのは色柄も鮒色に帰ろうとするらしい(先祖返り)のです。

例えば形で言えば三尾では「スボ尾」から「鮒尾」。「ふんたん」が消え、眼幅が狭くなって「鮒顔」に移行等が先祖返りなのです。

キャリコ柄の琉金をシュブンキンに作ろうと思えば数年で可能ですが、元のキャリコ琉金に戻すのにはその何倍もの年数を必要とします。

色柄の新しいものを作ると言う事はキャリコ琉金に戻す以上の歳月が要るようです。
以上の事をご理解の上、今年の稚魚の色柄の批評を願いたい。 つまり、自分としては今年の稚魚の色柄も、全く進化してないのではと、心で嘆いているのです。



 写真(上)写真で左の仔は尾筒が綺麗な空(青色)です、この青色の範囲はもう少し広いと青色も良く映えると思われるのですが。右の仔は「黄竜」と言っても良い(黄勝ち)柄です。



 写真(中)穂竜の色柄ですが、青色(この仔の場合は薄鼠いろなので、あまり目立たないですが、時が来ればもう少し青文色が濃くなると思います。黄色の体部の色は黄色と言うより少し鴬色にみえます。この色も時間と共に変化するのでは? と見てます。
右の鰓が反り鰓ですが、2色なので親魚にと考えています。



 写真(下)この仔も「黄竜」です。飼育過程でこの黄色もどの様な変色をするかが気掛かりです。何回も書いていますが、一色は2色よりも下位の色柄に位置します。つまり色柄的には先祖返りの証です。

※写真は9月16日撮影したものです。写真をクリックしますと拡大されますので、拡大してご覧下さい。


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