来春の親魚、その3

2021/10/23

来春の親魚

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 前回と前々回と2回に続き今回も「黒青竜」の親魚の話です。
で、前回も前々回も黒青竜の親魚に使用の仔の選択は色柄をメインテーマとして選択しております。

そして、今回の仔は前回の仔達より、より黒色斑紋の多い仔の紹介です。

その選択の基準は黒色色素の斑紋の表現を基準としているのです。愛好会会報の第四章審査規定には第九条 名称、特徴及び部門で「穂竜の部」と「変わり竜の部」が有ります。

ここで、四・・・黒百竜(こくびゃくりゅう)・・・黒/白の二色を有する魚体と書かれています。

つまり、此の欄を作成時には普通鱗(透明鱗でないパール鱗)の白黒の仔を予定して書いた(黒百竜を作った)もので、当時から透明鱗(透明鱗のパール鱗)でも「黒百竜」が現れる事が可能と予測が出来ましたが当時はこの表現で済ませておりました。
当時から幾年も経た現在はその様な不安は実現してしまいました。その事が今日の写真の仔なのです。



写真は三枚共に黒青竜ですが、その黒色斑紋が側線より上に濃く強く大きく現れると、側線より上に現れる浅葱色(青色)を黒色斑紋が被さり浅葱色を消してしまい、黒百の二色の柄に見えて黒百竜になってしまうのです。



※穂竜の部は普通鱗で尚且つパール鱗を想定して設定した。変わり竜の部は透明鱗で尚且つパール鱗を想定し設定したものなのです。



今日の仔は完全に「黒百竜」とは言えませんが、この様な黒色の斑紋の大きく多い仔同士の交配は、その仔(F1)では、メラニン細胞の発達した大きな黒色斑紋に覆われ、その斑紋が下地の浅葱色を覆ってしまい、黒白の色柄の仔が産まれて来ます。

なので、今回の仔を親魚と使用するには、黒斑の少ない仔と交配をするか?黒斑の多い仔との交配をするか? 迷っています。


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