時代の流れ、7

2024/03/02

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 3月ともなれば今シーズンの採卵準備を始める月です。自分も水換えを始めたりしてますが、急に冷え込んでここ数日は雨の日や、雨上がりは暖かくなるかと思えば急に冷え込んで昨今は冬並みの気温です。
時代の流れ、シリーズも今回で終わらせます。色柄重視をしないで(時代の流れに就いていかないと)いる事は置いてけぼりになります。金魚の世界も色んな色柄の金魚が輸入されており、世界の観賞魚フアンはその流れに乗らされています。日本の観賞魚フアンも同じで、販売業者さんもまた同じで流れに乗らないと廃業に身を置く事になるのです。日本に残る金魚の品種のみに固執していると経済的に立ちいかなくなるのです。形を大事にしている日本的飼育法だと、何時の間にか時代から置いとけぼりにされてしまうのです。
数年前から「金魚日本一大会」の金魚の入賞魚を見ていますと輸入金魚が大きく幅を利かしています。色柄の重要性に大きく舵を切っているのです。食べ物で言うと日本産の「イチゴ・葡萄(シャインマスカット)」は他国に盗み取られ(農林水産省の怠慢?)先に市場を奪われ大きな損失をしていると言われていますが、金魚は中国から見れば反対に見えるのでしょうね~
2023年金魚日本一大会のその他の部での入賞魚を見ながら時代の流れを読み解きたいと思います。今回の金魚日本一大会での入賞者のお名前をみて驚いたことに、私が出品していた頃、(第一回から6~7年連続出品していた)入賞された方が今でも出品され、入賞者に名を連ねている事に驚きです。意外と多くの方がいらっしゃいます。
今回は、その他の部「A、B、C、D、それ以外(ABCD以外)」の入総魚の写真をご覧下さい。

👈の写真1
銀鱗と名が付けられていますが、写真では鱗が銀色か良く見えません。墨朱文金と書かれていますが、朱文金の色柄はキャリコ柄です。透明鱗の特徴の青色が消えてます。黒色の鱗が表面に出れば浅葱色は見られないのです。個人的には尾筒前方に赤色斑紋がもう一つ欲しい所です、赤三段。
👈の写真2
この仔が当歳魚の部での総合優勝魚で、その他の部から、画期的評価を勝ち得た金魚です。尾が孔雀尾なので地金と名が付されています。江戸地金なので「キャリコ柄」と思われますが、写真2の仔と同じ色柄に見えます。まさか?作出者が同じ方でしょうか?。
何れの仔(写真1と写真2の仔)も浅葱色が
見られません。名前からは透明鱗の名です。
👈の写真3
キャリコ琉金の尾がブロードテール?この仔も銀鱗と書かれています。銀鱗と言う名が今の「時代の流れ」の名の様です。
👈の写真4
ドラゴンスケール(龍鱗)も色柄を持つように改良されてきました。やがて「龍鱗の部」も出来る時代になりそうです。今は「その他Cオランダ型」に入って(登録されて)います。
👈の写真5
色柄も五色東錦と書かれています。???黒色の部分の多い東錦に見えますが~
形は綺麗なオランダ型(東錦)ですけど。
👈の写真6
もみじランチュウもその他Dのランチュウ型の部に優勝出来ました。何年か前には、茶色のランチュウが優勝してましたが、今年はこの金魚です。茶ランチュウは今年は出品されて居なかったのでしょうか?
👈の写真7
写真6の仔と同じく「その他Dランチュウ型」の部には「羽衣ランチュウ」が入賞してます。青文系の色柄です。青文色系の金魚の尾は「襞スカート」を履きます。この仔も「襞スカート柄の尾」で、羽衣は黒色が消える事が時々あります。この仔も既に鰓部分が白くなり始めています。私が作出の「黒青竜」は黒出目オランダで購入した金魚でしたが、基(中国から輸入した以前)は青文色系の血統も混じっていたのではと思っています。

👈の写真8
その他ABCD以外の部に入賞の「銀魚」と書かれた仔です。背びれの無い青文魚と思われます。薄い青文色の金魚の様に見えます。尾の襞スカート柄は薄く薄く模様が見えます。
青文魚の証の模様です。
※2023年の金魚日本一大会の、その他の部の入賞魚は黒色や青文系が多かったようでに見えます。この事も時代の流れではないでしょうか?。

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