今年の採卵と交配、7

2024/03/22

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 今回からこのシリーズは「穂竜」の交配に入ります。その前に穂竜と言う魚について改めて進化させた穂竜を再度ご理解頂きたいと穂竜についてを書いて置きます。穂竜と言う金魚はまだまだ進化途中(改良途中)の金魚と思っています。
先ず「穂竜」と言う金魚の名は生誕の地名(赤穂市)の一字の「穂」を借りて命名したもので有ります。日本的呼び名は「黒出目オランダ獅子頭」と「高頭パール」との交配で産まれた「青文(黒色)出目パ―ル獅子頭」と言った金魚で有ります。第一回金魚日本一大会のその他の部の親魚と当歳魚の部の優勝賞を頂いたのが世に出るキッカケであります。
その後穂竜の色柄は藍一色(青文色一色)であったため、今は亡き有る方に「穂竜はこのままではやがて飽かれてしまう、何かインパクトを持たせ愛好者の関心を引きつける様に!」と
アドバイスをして頂き、それ以降今まで毎年自分の思う交配を重ねて来ていますが、未だ一歩足りません。
※ 今までの青文色一色の「穂竜」は「穂竜」では有りません!。あれは(青文色一色の金魚の事)藍竜と言います。穂竜系の金魚では有ります。「穂竜」とは黄色の斑紋を持つ黄色と藍色の2色の色を持つ金魚を言います。
此処でもう一度穂竜のネーミングいわれを再度説明して置きます。
穂竜系の金魚には全て「〇〇竜」と言う名を付けています。この「竜」と言う字が持つ意味を説明します。①の意味は竜の目は出目を表現します。
      ②の意味は我が国のオランダ型の金魚の肉瘤の進化の過程で本場の中国の肉             瘤の進化のさせ方と違い「龍頭(たつがしら)」と言って口(くち)の両端         の ふ んたんの発達を重視した顔を好む改良をしてきたので、穂竜の金魚の顔        のふんたんもそのような「龍頭」の顔に似させたので「竜」と言う字を使用の                    金魚には「目は出目で顔は龍頭」と言う意味が有るのです。
それでは穂竜の「顔」をご覧下さい。勿論、この顔でも未だ進化の過程ですので未完の顔です。

👈の写真1
2023年金魚日本一大会 オランダ獅子頭で優勝の当歳魚です。龍頭の仔です。口先とほぼ一直線上に見えるふんたんが見事です!。


👈の写真2
この写真の仔も、2023年金魚日本一大会優勝魚(当歳魚)で江戸錦です。初期の江戸錦はこのふんたんが発達しない仔が多くバカにされたようです。何年も改良に努め、今では写真1のオランダに負けないふんたんを見せていますお見事!です。口先とふんたんの先端が一直線状に有ります。この様な顔が龍頭の特徴です。

👈の写真3
我が家の「穂竜」の今の顔です。甘く見てふんたんと口先が一直線状に見えます。出目も眼幅が有ります(顔が良い)。尾がスボで大きく減点です。

👈の写真4
今飼育の穂竜達ですが、ふんたんが出ている仔をお見せしてます。
出目なので他種の金魚と違いふんたん部の面積が限られているのでおおきくは発達が難しいのですが、それでも龍頭は貴重なのです。

👈の写真5
写真の感度にもよりますが、黄色が黄金色に
発色の仔を親魚に使用したく考えています。

※ 穂竜の審査は、この顔も特徴(審査対象)なので尾の審査に負けない判定(配点)です。


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