金魚は観賞魚!形と色柄を楽しむ、2

2024/03/31

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 前回では蜜柑の話でしたが、果物は味が(味覚)第一です。日本人は味の他に、色も味に加えます。例えば、美味しそうな色艶と言ったようにです。美味しそうに見えるためにや高級感を出す為に包装紙や、入れ物(箱や籠に)気を使います。前回のアンコールオレンジは種が全ての袋に一個か二個あって、葡萄に種が有る様なものです。日本では種なし葡萄が常識です。種なし葡萄を作るには葡萄の花の開花前にジベレリン処理をすれば種なし葡萄がで来るのです。
金魚の新品種に可能な限り完璧な品種に整えて世に送るべきと思うのですが、激しい新種作りの競争の為、折角の苦労を横取りされてしまうので未完の種であっても早く世に送り出したいのです。前記のアンコールオレンジもそのような感情がそうさせたものと考えています。
今年の新しい色柄の仔の写真をご覧下さい。

👈の写真1
中国金魚鑑賞の本からの写真です。
紫藍出目と書かれています。焦げ茶色がお隣の国では紫色に見えるらしい。藍は日本では青文魚色の事ですが、この本では「魚体銀白色」と書かれています。
日本に輸入されている青文魚にはこの様な茶色が混ざる色柄の子が良く産まれます。銀白色が白色に近いと、この柄を「瑪瑙○○」と呼んでいるようです。

👈の写真2
冬眠明けの「黄茶藍竜(きさらんりゅう)」
です。穂竜作成で茶色が混ざって醜いのでならばと茶色を色柄の斑紋と認め3色の模様の金魚に仕上げて見ました。この柄の斑紋面積がバランス良く配置され、気に入っています。形は尾筒が長い事と尾の開きが足りないことがこの仔の減点です。
冬眠明けの3月上旬の撮影です。目と口先が距離が有るのでふんたんが出るといい顔になると思います。


右の写真は昨年の冬眠前(11月中旬)の写真です。越冬は自然任せなので冬の水温はこの様に色を引き締めますので、薄い色の仔は色揚げの餌より冬の水温に晒すと引き締まると言われております(錦鯉の大家の言葉)。
我が家でも立証済みです。又ふんたんも餌を与えないでいる冬にも大きくなります。
よくご覧下さい。

👈の写真3
この仔の茶色の面積は他の色より多く表現されており色柄的にはアンバランス的な配色です。同じ仔の写真が下の写真です。下の写真は冬眠前の11月中旬のものです。左の冬眠明けの写真の方が黄色が少し強く発色してます。

👈の写真4
下の写真は冬眠に入る前のもので写真4は釣眠明けのものです。上見の写真ですので茶色と黄色の斑紋が主ですが側線より下部では藍色が多く見られます。冬眠中は餌を切っていてもふんたん部は少しづつ発達します。
人工的に採卵を早める事は資源の浪費につながり個人的にはお薦め出来ません。
一番大事な時期を温室育ちにするので「豚肥え」を招き大きくなっても形が整いません。


👈の写真5
冬眠明けの3月上旬撮影したものです。
顔が大きく眼幅が有ります。ふんたんもやがて出て来るでしょう。今年の黄茶藍竜は尾が貧弱です。新種作出段階ではこうゆうものです。尾の張りはいつでも修正可能とおもっています。

写真右は写真上の冬眠前のものです。色柄は未だ安定していません。冬の厳しい水温に晒す事によって年輪と共に鱗も締まり色もしまるのです。

👈の写真6
水換え時に水中ポンプかざるの下にて目がつぶれたようです。写真下の冬眠前からこの仔の怪我は気が付いていましたが黄色の模様が気に入っていたので親魚にしたいと飼育しています。頭部の肉瘤の色が赤色で赤色が良いと言う方が多いので・・・

右の写真は写真6の越冬前の写真です。
勿論、写真6は越冬後(冬眠後の)の写真です。
※今年はこの3色(黄茶藍竜)の仔も採卵してより色柄の完成度を高めたいと思っています。たいした事では無いと思われますが、この3色の金魚は世界で私しか持ってないと思っています。

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