金魚は観賞魚、形と色柄を楽しむ、10(五花竜ロ)

2023/07/19

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 前回(7月17日紹介)のペアーで採卵(4月22日)の仔が今日の仔です。五花竜は黒青竜に赤色が加わった色柄が基本ですが、実の所はこの赤色が思う様な色にならないのが曲者なのです。五花竜の基本の色である赤色が顕性遺伝子と思って産まれる仔は殆どが赤色の斑紋を持つものと思っていましたが、親魚には黒青竜の遺伝子が強く働き、赤色を消す作用が有った様で五花竜の出現率は約50%、黒青竜と五花竜が半々でした(7月19日現在)。
思えば品種改良は遺伝子組み換え技術を持ってしても、何年も経ないと完成しません(10年以上)なので、これが五花竜だと言える仔はもう少し後になるので待っててください。
昨年より沢山の五花竜の仔を見る事が今年のペアーで出来ましたのでご覧下さい。鬼が笑う来期は「戻し交配」や「近親交配」で沢山の仔を分譲できると思っています。


👈の写真1
赤い斑紋の出現場所はランダムではなく同じ様な大きさや場所に見られる様な感じがします。以下順を追って説明します。


👈の写真2
人間で言う所の上半身に赤色斑紋を持つ仔の写真です。この2尾の仔の頭部は下地が赤色ですが最上階には黒色が少し被さったのでスッキリしません。赤色斑紋には黒色が被さる事が無い斑紋を持つ仔を作り上げねばと思っています。赤色の斑紋に黒色が無ければ
綺麗な赤に見えるのです。前身に赤色が偏っているため色のバランスは不安定に見えますが面積的には安定しているのです。

👈の写真3
写真では上の仔は体部の右半分が赤色の斑紋で覆われていて、色的にはアンバランスですが、この仔も面積的には赤色斑紋は決まっています。
写真で下に見える仔はランチュウの模様で言う処の「日の丸」に近い柄です。この仔の日の丸は少し前に位置するので見る人に前が重く感じその上、体後部に物足りなさを与えます。 写真5の仔も、この柄(日の丸柄)の仔ですが、この仔の柄は少し柄の面積(赤色)が大きいのです。


👈の写真4
写真3の仔と同じく赤色斑紋が右一杯に表現してます。体の部位的に見ればアンバランスの仔ですが表面性的には、これなりにバランスが保たれています。

👈の写真5
日の丸柄ですが、斑紋の大きさが大きいので、もう少し小さい赤色斑紋ならば、安定した感じの「日の丸柄」に見えるのです。
👈の写真6
この仔達の赤色は少し橙色に見えますがもう少し成長すれば赤色の色素顆粒も増え綺麗な赤色に傾くのではと見てます。赤色の斑紋は体部にバランス良く配置されています。黒色の斑紋が少し大きく見えて体色を汚している様に感じます。
※ 五花竜の配色は黒色の斑紋が小さいものが鮮やかに見えます。今日の仔達は黒青竜の影響の強い色柄(黒色)が目障りに見えます。

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