穂竜、3

2022/12/07

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 来春の親魚候補として飼育している穂竜の当歳魚をお見せしています。
「金魚は観賞魚」、金魚の観賞は、他の観賞魚(鯉やメダカや熱帯魚)と違い形を重視の観賞を行っています。我が国での金魚愛好会や同好会では形や泳ぎを重視した、しかも、上見の審査が基本であります。前記の観賞魚(鯉、メダカ、熱帯魚)は形より色柄を重視した観賞で有ります(中でも熱帯魚は魚種の形の違いはある)。日本的審査は色柄でも上見からの審査はこれからも変わらないでしょう。
しかし、観賞魚を飼育観賞は社会的制約の関係で、殆どの愛好家は横見での観賞を余儀なくされているので、横見(側面からの観賞に適したガラス及び透明プラスチック系水槽)の、飼育ケースの方が、一般的になって居ます。
そうなれば当然、横見で観賞可能な形と色柄の魚が要求されるのです。熱帯魚はこの横見の観賞魚の最も適した魚と言う事になります。では、穂竜と言う魚種はと言うと、形態を丸く仕上げれいますので、上から眺めても幅が有る、横から見ても上下の幅が有り色柄も上下、前後に
配色が見られる様に仕上げております。鱗のパール鱗も肩から尾筒の先端まで全体に見られるのが上位になる様改良してます(理想であってまだまだ未完の部分が有ります)。
穂竜系の金魚は近親交配(近交系)によって系統はほぼ完成したものと確信してます。近交系とは20世代以上の兄弟姉妹交配を行った系統の事で既にその交配は25~28世代に及んでいます。私の交配は明け2歳での交配なので「1世代は一年の事」になります。
今年の仔(当歳魚)を、現在30余尾飼育してますので、この中の雌3尾~4尾、雄3~4尾を親魚として採卵予定でいます。産まれた仔の中から再来年には望む色柄に仕上げたいと考えています。
今日紹介の穂竜の仔の写真です。

👈の写真1
今回の写真は尾に色が付いている仔をお見せしています。尾まで黄色が発色しているせいか体部全体に黄色に発色の斑紋の面積が多いのです。黄勝ち(藍色の面積より、黄色に発色面積が多い事)の仔ばかりが集まりました。なので、穂竜と言うより「黄竜」です。

👈の写真2
この仔も「黄竜」です。
「黄」と言う字を「キ」と発音するのか?
「コウ」と発音するのが良いかは疑問の残る処です。自分は「コウ」と発音したいのですが、金魚の色で「紅白」を「コウハク」と言う色柄が有って、この「コウ」と黄色の「コウ」の発音が同じに聞こえるからです。
なので、紅の字は赤に置き換えるのが良いのではと思っています。紅藍竜でなく「赤穂竜」と言うようにしたいです。
会報には黒赤竜(こくせきりゅう)がそれに当たります。黒と赤色の魚ですが赤藍竜(せきらんりゅう)が、赤穂竜に当たります。

👈の写真3
尾に少し黄色が見えますが前腹部で藍色もみえますのでこの仔は穂竜です。



👈の写真4
この仔は補欠です。


👈の写真5
雄ならば上腹部の黄色が目立つ様なので、交配に使用したい仔です。

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