穂竜、5

2022/12/11

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来春に採卵予定の当歳魚をシリーズでお見せしています。今飼育の親魚候補は30余尾で何れも当歳魚で2歳以上の仔は飼育スペース(飼育キャパ)の限界で全て養子に行かせました。
近親交配によって理想の穂竜(穂竜系の金魚を含む)が既に出来て居る予定でしたが未だ思う穂竜系のものが手に入って居ません。欲望が満たされる事が無いので何時になっても未完なのかもと思いながら取り組んでいます。
近交系の結果として形は固定していると思うのですが、色柄については人間の指紋、牛の鼻紋の様に個個の識別の様に固定は難しいのかも知れませんがそれでも大まかな柄のグループ分けが可能と考えています。今回はその色柄のグループ分けに見られる基本の柄をお見せします。

 👈の写真1
今回の4枚の写真は柄が同じなので同一の個体と思われるので、その個体の日時の変化を
追った写真です。
写真は着色の変化が出て来た今年の7月16日
撮影のものです。ふんたんもボツボツ出始めた時期のものです。

👈の写真2
写真1より約一ヶ月後の8月14日の撮影のものです。8月にもなるとふんたん部の成長も此の時期からはこの様に何とか確認可能になります。柄も背鰭から前部と尾筒の2か所に落ち着きました。黄色の柄の出現部分が、体部の前部と体部の後部に2か所に集まる柄の仔は時々産まれますのでこの様な斑紋の仔同士の交配を続ければこの様な柄の仔が多く産まれると考えられます。



👈の写真4
先ず、写真の上の仔(写真3の仔の事です)
は10月2日の撮影の仔です。10月に入れば
頭部の肉瘤やふんたん部も基本が出来るようです。黄色も少し色として目立って来ました。
で、写真4の説明に移ります。この仔の黄色に変化が出来ました。肉瘤の色が少し飴色に変わって来ました。残念な欠点は体後部の鱗にパール鱗が見られない事です。尾筒の黄色の部分にはカルシウム沈着が見られない事です(普通鱗です)。先祖返りが見られるのです。この写真は10月28日撮影のものです。
パール鱗の退化が見られるので親魚候補から外して、その後の写真はスルーしていたのですが、黄色と藍色の際の良いのと茶色の混色が見られない事を考慮に入れて親魚候補に戻します。この仔の相手はパール鱗の強く見られる仔を選びます。

※ 写真をクリックしますと2倍に拡大されます。拡大してご覧下さい、拡大しますと見えなかったところまでよく観察できます。

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