新しい色柄に挑戦、3

2022/12/21

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 穂竜愛好会会員の方でも、「藍竜」を「穂竜」と認識されていらっしゃる方が多いので、少なくともこのブログをご覧の方にはその様な誤解のなきようお願いしたいのです。
穂竜は第一回金魚日本一大会で「その他の部」で優勝した時は、今で言いう処の「藍竜」でした。当時は赤穂市で作出した金魚なので出生地の赤穂市の「穂」の字を借用して命名したのでその名残りが今でも生きて居るのです。
今は亡き然る方に「穂竜(金魚日本一大会の優勝時の穂竜と言う金魚は青文色をした出目オランダパール)は、このままだとやがて金魚愛好家には飽きられる!何か付加価値を加えて行かねば、との助言を頂き、色んな色柄の仔の作出に挑戦をし付加価値を加え、今はその道半ばと言う時なのです。その事で(付加価値の事)、直ぐに浮かんだことが黄色の斑紋を取りだす事だったのです。
黄色は青文色のオランダ出目獅子頭を飼育している時に突然現れた数枚の鱗を持つ仔を見たのが、この系統にはその様な遺伝子を持っている仔が居るのだ!と記憶していたのが、それです。パール鱗に黄色を表現させるとパールでなく稲の籾に見える!そうだ!黄色の遺伝子を呼び込もう。その後、毎年、黄色黄色黄色と自分に言い聞かせ機会を待ってました。
不思議なことに待っていればお目にかかれるのですね~、交配の仔にそれらしい黄色が現れ始めました。こうなれば藍竜との区別をして行かなくてはいけません。簡略に言えば、穂竜とは稲穂の黄色の柄を持つ2色のパール鱗の金魚を言う。藍竜は青文色のオランダ出目パール鱗の金魚を言う。何れの金魚も穂竜系の金魚と言う事です。
勿論、穂竜の金魚の方が藍竜より色柄的に進化させた金魚なので色柄的には上位となります。穂竜作出には必ず見られる過程が有り、其の事は「黄竜(こうりゅう)」の出現で有ります。黄竜は藍竜より上位となります、何故かと言うと藍竜と黄竜と交配しますと藍竜の柄の仔の方が多く見られるからです。多く産まれる柄は顕性遺伝、つまり、先祖返り現象だからです。
黄色、黄色、黄色と色を追うと、黄色と藍色の2色の色の仔(穂竜)より黄色の色柄の多い仔(黄龍)が産まれるのです。今日はその黄色の多い仔「黄竜」をお見せしましょう。


👈の写真1
写真をクリックしますと2倍に拡大されます。拡大した写真では右背びれ下に数枚の鱗が赤い色をしてます(赤斑)。




👈の写真2
尾筒の先が青色をしてます。頭部の肉瘤は飴色をしてます。それぞれの色の混色は飼育者の好みになります。



👈の写真3
この仔は穂竜との交配を考えています。下半身の色は青文色だったと思います。



👈の写真4
黄色も青色も薄い発色なので、親魚候補の控え。



👈の写真5
写真1の仔と良く似た発色と思荒れます。


おまけの写真として過去にお見せした写真を
追加します。追加の仔は新しい斑紋に挑戦するからです。
👈の写真6
写真1~5までの黄竜との交配の相手にと飼育してます。「赤黄竜(せきこうりゅう)」を狙っての交配です。上手く行けば初めての色柄になります。勿論、世界で初の事です。


👈の写真7
この写真の仔も黄竜との交配を考えています。どの様な柄の仔が産まれるかは未知数です。5色の仔かも!?
黄色と赤色は同じ系統の色なので斑紋としてでなく中間色のオレンジになるのではとの心配も有りますが。先人はオレンジ色の柄になると説いてます。しかし、何方も未だ理論だけの構想話です。何故なら、黄色の金魚は数年前から市場に見られる新しい色だからで、色んなデータを収集する期間がなかったはずでオレンジ色の体色として現れ、赤と黄色の斑紋として現れないと言う結論は未だ早すぎると思うのです。
私の持っている黄色の魚は私が独自で編み出した色なので赤色と黄色の混色(オレンジ色)にはならないかも!?と、淡い期待をして取り組みます。混色にならないと言う事は「赤色と黄色が斑紋として現れる事」を言ってますし、そう(黄色の基本色に赤色の斑紋)となる事を願ってます。

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