金魚は正直パート3

2022/08/21

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 以前に金魚は正直と言う題で書きました、この場合は金魚の体が飼育水の変化をいち早く察知し、体に異変を起こすのです。昔、炭鉱内の酸素量の変化の察知をいち早く知らせるためにカナリア等の小鳥を持ち込んで小鳥の酸素ガス量の変化感知能力を利用する(酸素量の減少を知る)そんな話を知りましたが、金魚もそれとよく似て飼育水の悪化を金魚自身が飼育者に訴えるのです、それが金魚の魚体表面に現れる「充血斑(出血斑)」です。

この斑紋も全ての飼育金魚に現れるわけでもなく、最初に数匹の感受性の高い金魚だけに現れます。この感受性の高い金魚とは、変化に弱い金魚と言う事で、人間でもアレルギー性疾患に反応の体質と同じと考えています。
特に夏場の気温の高い日が続く時期は水質の変化が早くなります。細菌の増殖による腐敗物質の蓄積か(アンモニア類)?それと同時に細菌の増殖による溶存酸素消費か?による水温上昇による溶存酸素量の減少か?㏗の低下によっても酸素濃度の低下も起きると言われています。
等々(などなど)どの原因で充血斑が現れるのかは定かでは無いのですが、水質悪化の時に見られるのがこの斑紋なのです。

今日も水換え時に見られたので「金魚は正直シリーズ」でお見せしてます。今回は黒青竜の稚魚に見られた充血斑です。


👈の写真
大抵の場合、充血斑は腹部にみられます。進むと鰭にも見られる様になりますが、私は治療に薬剤は使用しません。充血の原因は飼育水の水質が悪化したのだから飼育水をリセットするだけで良いのです。水質を元の水(水道水)にするだけです。塩やハイポ、殺菌剤は投入しませんし必要は見当たりません。薬剤を入れる事はその分だけ飼育水の悪化を進める役目をするからです。

水換えのみで充血斑は速い時は数日で消えます。遅くても10日も有れば自然に消えます。
充血斑が見られる水質のまま放置してますと死に至りますので充血斑が見られる場合は早めの水換えをお薦めします。

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