身近な自然の摂理、33

2022/04/10

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投稿は前回の続きの様な記事になります。
野菜(トマト)の凍傷の事を書きましたが、これから植えるスイカなども暖かい地方が原産地なので そのスイカも当地では作付け時期が早いのですが、数日前からすでに御店(ホームセンターでは店頭に並びました。
昨年は時期をゆっくりとして買いに行ったら売り切れて残り物しかなく、捨てるような苗を植えたが、病気になったり苗自身が成長せず(コブレで)散々だったので、今年は早めのトンネル栽培で対応を予定してます(数日内に移植します)。

で、植物(野菜)の冷害の話でしたが、同じ様に動物(魚、金魚)にも冷害が有るのではないかと思うようになりました。特に金魚もそれではないかと!?。

魚(金魚)の場合や人間の場合は、冷害と言わず 「凍傷」とか「しもやけ」と表現します。
「転覆病」は飼育水温が低くなり始めると発症(病状が現れる)するのを見る事は、この症状も広義の凍傷と考えられるのではないかと考えるのです。転覆病の治療には飼育水温を上昇させる事が(発症前の元の水温に戻す事)治療の第一条件なのです。

今日の写真は(一枚目)「しもやけ」?の皮膚症状のものです。赤く充血斑が見られます。

鰓下から腹部に充血斑紋。
治療はイソジン原液塗布(30秒間)のみです。完治は細菌によるものではないので、長引きますがやがては見えなくなります。








写真2枚目(下の写真)この仔の尾部に見られる赤い斑紋も充血斑紋で。広義の「しもやけ」ではと思っています。




この仔の治療もイソジン原液塗布でごまかしています。

当然細菌による炎症ではないので
イソジンでは効果は期待できませんので症状の消えるまでの日数は意外と長びきます。



写真3枚目(下の写真)この写真の2尾の仔は「赤穂竜(穂竜✖五花竜)」の作出段階での
「F1」です。赤色のパール鱗を狙っての交配でしたが黄色のパール鱗が出現しました。
この写真の2尾の仔は何れも雌ですので、次世代のF2には「穂竜✖F1」の予定で居ます。
写真の右の仔の頭部は薄い赤色(赤飴色)に発色しています。
黄色の頭部より赤飴色の頭部が好まれるようなので交配は右の雌を重点的に使用します。
交配する雄魚も赤色(飴色の頭)の仔を使用します(一尾いますので)。

写真の2尾の仔の尾には数個の小さな充血斑紋が見られるので写真でお見せしてます。


写真では2尾共にふんたんの発達がみられない仔なのですがF2にふんたんを期待します。


写真をクリックしますと2倍に拡大されます
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左の写真(写真4枚目)はこの2月下旬の寒い日に海岸に打ちあげられたニシンの大群です。このブログでも書きましたが僅か2~3℃の水温の低下でも仮死状態になるのです。暖かい南の海では低温でも仮死状態は起きないのですが生息ギリギリの北の陸奥湾ではこの様な低温に会うのでしょう。金魚の転覆症状も冬のギリギリの低水温で生きて居るのでしょう。

我が家の冬の金魚の飼育池の水温は今年も低かったし、防寒対策を怠ったため例年より多くの転覆症状の仔が見られました。治療見込みの見られないそれらの仔は、既に小川にて自由を与えてやりました。
次回の冬には忘れる事無く防寒対策を考えて見ます。



うえの

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