今魚の病気の話、5

2023/09/30

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 前回に続き「過マンガン酸カリウム」を使用した金魚の病気を治療する方法を書いています。
この「過マンガン酸カリウム」を治療に用いる金魚の病名は色々な感染症の治療であり、内科的臓器の治療では有りません。現在金魚の病気の治療剤として市販されている薬剤は病原微生物の殺菌消毒や吸虫類の殺虫に使用可能な薬剤でのみです。
前にも書いていますが、殺菌、殺虫剤で理想を要求する完璧なものは有りません。
値段が高価で有ったり、副作用が強かったり、色素が付着したり、使用方法が複雑であったり、有効期限が短かったり等と、それでも何とか安価で入手可能なもので治療できればと思い書ています。 イソジンや過マンガン酸カリウムは、比較的入手可能な薬剤と思われますので入手方法も簡単です(薬局、ドラックストアで聞けば手配してくれます、私はドラックストアに注文中で10月3日に過マンガン酸カリウムが入手できそうです(値段は500gが1,300円前後だそうです)。 

では、前回の続きをどうぞ!。

👈の写真1
水1tに対して過マンガン酸カリウム2gの水溶液ですが、この水溶液の濃度は鯉に使用の濃度なので、金魚に使用は少し弱めの水溶液にしました。今回金魚に使用の薬浴液は水1tに1gの過マンガン酸カリウム水溶液に調整しています。病魚を水溶液に入れました。少し弱った金魚だとじっとして泳ぎません。


👈の写真2
病魚の為にも過マンガン酸カリウムの効能が落ちない様に光線(紫外線)を遮断してます。(暗くしますと金魚も落ち着きます)



👈の写真3
夕刻、覗て見ますと、過マンガン酸カリウムの色も可なり退色してます。
※過マンガン酸カリウムは吸虫類のみでなく、強力な殺菌作用もあり、その抗菌幅も広いので色んな細菌に効果が有ります。只、使用の水には有機物の混入は効力を半減させますので清水を使用します。

👈の写真4
48時間遮光したまま、餌も与えません!。
エアーレーションは行っています。
飼育水の色も透明になります。
48時間の薬浴で十分効能は見られます。

👈の写真5
過マンガン酸カリウム水溶液はこの様に何も可も着色させます。中々この色は落ちません。過マンガン酸カリウムの副作用です。

👈の写真6
薬浴した金魚は48時間後に新しい飼育水槽に移動させます。数時間後に餌を与えます。
私は最初の餌は「赤虫」を与えましたが、皆元気に赤虫を食べてくれました。
薬浴後の最初の餌は消化の良い天然の餌から始めるのが良かったと思います。

※ 総括、薬浴はイソジンから始め、大方の病原菌を排除して、その後に過マンガン酸カリウムの浴が良かったのだと考えています。イソジンでジャブ、過マンガン酸カリウム水溶液浴でアッパーの二段階治療が良かったので、この「二段階治療」を推奨いたします。
その他に、吸虫類の除去に使用の「塩」は2%と濃く、上手くやらないと金魚の方がやられます(金魚のダメージが大きく危険です)。

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