金魚は観賞魚、形と色柄を楽しむ、2(五花竜)

2023/06/30

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今年の 金魚の採卵は色柄の表現の変化(進化)を目指し色柄を重視した交配を行いました。期待しながらの採卵だったのですが、今の所(6月30日)の結果は全く予想外の結果に留まっています。予想外の結果とは期待した色柄とは程遠い色柄の仔です。変化を期待しましたが変化のない色柄の仔達ばかりでした。遺伝子的に急な変化をしない様な仕組みが何処かで働く仕組みになって居るのかも知れません。「簡単に変化する事は生体の存続に直ちに繋がるからです」色柄一つの改良(進化)でも年月が必要なのでしょう。ここまで来ているのだから簡単に色柄位は変える事が出来ると考えたのが甘かった!。
次からは(来シーズン)もう少し腰を入れた交配を、考えます。
では、甘く見ていて、こんなはずでなかったのにと今年度の交配の結果を写真でご覧下さい。

👈の写真1
色柄を楽しむ為に赤色を表現する穂竜系の金魚の作成を目的に交配をしました。
昨年の交配で赤色の綺麗な仔がこの写真の仔です。頭部の黒色が残って理想の赤色の斑紋とは言えませんが、昨年度の仔ではこの仔しか親魚候補は居ませんでしたのでこの仔をメインで交配をしました。雌魚です。

👈の写真2
この仔も雌魚です。黒色の色素が下地の赤色を観難くしていますが、下地の赤色は綺麗な赤色なのです。この仔の赤色を表現させ「五花竜」の作成を狙ったのですが・・・

👈の写真3
写真は雄魚です。(写真1と写真2の雌魚)
の相手はこの雄魚です。良い雄魚が見当たらないのでこの雄を色んな雌魚にも使用しました。この雄魚も頭部に残る赤色が黒色色素によって滅茶苦茶につぶされています(本来の赤色が変色している)。
この仔は他にも、この仔と良く似た丹頂柄の雌魚とも交配を行ましたが殆ど丹頂柄の仔は産まれませんでした。



👈の写真4
写真1から3の親魚を使用して採卵の仔の今で赤色が少しでも見られた仔をピックアップしました。3尾の雌親を使用した結果数千匹の針子が孵化し、淘汰選別後の今は200尾余の数の仔を飼育してます。その中から赤色の斑紋を持つ仔をピックアップしましたら写真4の仔だけになりました。残りは全て「黒青竜」の柄の仔です。

👈の写真5
赤色斑紋を持つ仔で斑紋の現れる部位が凡そ
決まっている様な現れ方(ルール)をしています。
写真の仔の赤色の斑紋は体部前半に表現されています。或る意味でバランスが良い斑紋なのです。


👈の写真6
この仔もやや大きい赤色斑紋なんですが、左右に広がり体部の中央で位置的にもバランスの良い斑紋と言えるのではないかと思います。色の濃さももう少し濃くなる予感がします。次期の親魚に使用したいと考えます。


👈の写真7
赤色の斑紋が出ている仔の中でこの手の斑紋を持つ仔が一番多く居ます。左右の何方かに小さな赤色なのでバランス的には最悪で、シミや汚れに見えるので、無い方が良いのかも知れませんが、これはこれで魚が(雰囲気が)明るくなるので不思議です。


👈の写真8
頭部の赤色と体部に赤色が見られる仔ですが
この仔の場合は体部の右にも赤色斑紋が見られればベリーグッドなのですが、残念!>


👈の写真9
頭部に赤色斑紋を持つ仔です。丹頂億青竜です。右の肩部に赤色がはみ出すのは丹頂柄としては品格が落ちます。その分残念です。

👈の写真10
よく見られる斑紋位置には写真の仔の様に「尾筒」部分に赤色の斑紋が見られます。
オツツの斑紋は何故か?少し黄色い斑紋の仔が多いです(黄尾筒又は筒黄)。

※ 長期期間、「黒青竜」作成の為、赤色色素の無力化を進めた咎めで遺伝子の塩基配列を乱して来たのかも知れません、赤色色素は顕性遺伝(優性遺伝子)と思い込んでいましたが、色柄の遺伝は多様性がありメンデルの遺伝の法則の様には行きませんでした。
じっくり赤色を呼び戻す交配を考え直す事にします。






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