輸入魚の青文オランダ出目 に付加価値を求め、パール鱗を持たせたのが初期の「穂竜」でした。ある方に「このままだと単色(青文魚の濃い銀色)なのでやがて飽きられる」との助言をいただき、それならばと金魚名の穂の色を取り込めばと交配を続けて生まれたのが、今の「穂竜」です。しかし、このままででは、何時か飽きられる時期が来る。つまり目まぐるしく変化の現代では絶えず新しいものを求める。観賞魚の世界も明治、大正、昭和の時代生まれの金魚を何時までも愛することも必要ですが、新しい発想を取り込み、観賞魚フアンの飽きを留める策も考える必要があると思っています。それはどのような事かと問われれば、答えに迷う自分が居ます。穂竜系の金魚に多色を取り込みいろんな柄の仔を作ればとの考えから、キャリコ柄の仔との交配を思いそれの交配を続けています。ご存知のようにキャリコ柄は透明鱗であり、この透明鱗の系統の仔を、普通鱗の穂竜と分けて 「変わり竜」と呼ぶことにしています。
なので「変わり竜」は基本的には透明鱗の穂竜系(穂竜と同じ形)の金魚を指しています。「変わり竜」の色柄はキャリコ柄の一つの「浅葱色をもつこと」が基本であります。今回からは「穂竜系の金魚の色柄について」は変わり竜の部の金魚になります。そして今回は演題の「黒青竜」です。黒青竜は浅葱色を持つことが条件です。浅葱色が見られないものは「黒白竜」と呼びます。先ず写真をご覧ください。
金魚の色柄は一尾一尾異なり、色柄はその金魚の個性と思います。「黒青竜」と言う柄の金魚は変わり竜の金魚の中では私が一番初めに取り組んだ色柄であります。名の様に、黒色と浅葱色に特化した色柄で、キャリコ柄の赤色を除く交配を(赤色の塩基を含まない)長年続けて編み出した色柄であります。
「黒青竜」です、基礎色の浅葱色に黒色の斑紋が特徴ですが、この斑紋が描く柄を重視して金魚の体(キャンバスに)に描く模様が自然の 風景の一部に溶け混んで絵になる、デザインになればと思います。昨年ごろからは頭部と尾が真っ黒く体部は「鹿の子柄」の仔の柄を目標に選別してきました。
黒青竜同士の交配でも真っ白な白竜や浅葱色(青色)の見られない「黒白竜」も生まれます。

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