大自然の摂理、その2

2022/03/08

大自然の摂理

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前回の続きで「ダーウインが来た!」で放映のニシンの産卵の話です。 

写真(上)宴の後(群来)の残像です。
海水の乳白色は全てニシンの放精(精子)の色です。
地元の関係者(研究者)が説明している図ですが、これだけ海水が白色にに見える量の精子の濃度で有ると、親魚のニシンが精子によって鰓をやられないかが気になるのですが、その辺は害にならない様に機能しているのでしょうね。
大潮と言えど既に写真を撮った時間帯は引き潮なのでしょう、黒色の見えるのは海藻です。
産卵は海藻の生い茂っている浅い海(50㎝~1m)で行われる様で関係者の方も長靴を履いて卵を調べています。
精子(群来の残骸)は分解されて、時間と共にプランクトンや海藻の肥料となるのでしょう。

写真(下)
夜間に放精されて、その後産卵(放卵)されるのだそうです。
金魚は早朝の明るくなってから産卵が始まりますが、ニシンは日が沈んでからの放卵になる様です。
ニシンの精子の運動時間は研究者の話では約6時間でそうで、その間に雌が放卵するのだそうです。
私が金魚の精子を顕微鏡で見た結果では4時間位は生きて居ます。
只生きて居る=受精可能、かは疑問の残る処です。なので金魚の人工授精はこの辺をわきまえて行えば宜しいかと思います。


写真(上) 
金魚の放卵は雌一尾で2~3千粒と言われていますが、ニシンは約10万粒と書かれていますが、別の資料では1~2万粒と書かれており、私も金魚の卵や「数の仔」の数からしますと、ニシンの放卵数は一尾当たり1~2万が摘数かと思います。
で、この写真の海岸で800億個のニシンの卵が産み付けられたと推定される様です。

この卵も孵化前から天敵に襲われるようです。
ニシンの卵の天敵は、カモメや水取りに小魚なども餌として食べるのだそうです。
ニシン、サンマ、イワシ、等は可哀そうに一生天敵に追い回される運命にある様です。
最大の天敵は人間なのでしょうけれど。




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