身近な自然の摂理、12

2021/12/15

身近な自然の摂理

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 金魚の飼育水の水温が10℃以下になる日々が続きます。こうなると金魚も冬眠です。
金魚を飼育されている容器や場所によって飼育水温が各々違いますので、どの冬眠の方法が良いとは言えません。
しかし、「自然の摂理」に合致した冬眠の方法が無難なのではないかと考えています。

生物は長い生存進化の過程で、如何にすれば自然の法則に合うのかを遺伝子は模索しながら進化したと考えられ、人工的な交配で進化させた金魚と言えど、その原点は歪められません。つまり、生命保持の基本は簡単に変えられないのです。

生命保持の基本とは遺伝的な生命持続の進化です。

全ての生物はその環境に合うように進化しており、金魚も飼育条件(自然環境)に合った進化をして居ります。金魚の誕生地帯は四季のハッキリした場所なので、春の産卵、冬の冬眠は金魚の生命保持に欠かせない基本条件で、基本的条件をを狂わせる飼育条件を施すと基本的な生命保持が狂うので可能な限り基本条件を守る必要が求められるのです。

クドクド書きましたが、結論として、四季に合った飼育をする事です。四季に合うと言う事は、飼育水温を自然に任すと言う事です。



 写真(上)冬眠前の飼育水、汚れて居ます、青水(この緑色)を良しと見るかは別として私はこの水は汚れて居ますので、冬眠前に全部新しい水道水に交換しました。この青水下では金魚は既に冬眠前ムードに入って居ました(充血が見られる仔が居た)。



 写真(中)溜まり(水深が深い部分)に金魚が集って冬眠するのです。二日前に水換えした池の中の様子です。



 写真(下)冬眠中は基礎代謝量のエネルギーを消費します。出来るだけ余計なエネルギーを消費しない様に冬眠前の蓄積養分を春迄温存させるために、ストレスを与えない様な飼育を思い、金魚を静かにしてやります。
その為に飼育場所を(溜まりを)暗くします。暗くする事で金魚が落ち着くのです。落ち着くことはストレスの解消につながり余計なエネルギーの消耗を防ぐのです。餌を与えても水温の低下によって全ての酵素が分泌されないか、されても働かないのです。なので、消化液も分泌が極端に落ち、上手く働きませんので食べても消化不良となります。

金魚は観賞魚なのです。
本来金魚の観賞は夏の暑さを忘れる事が目的の観賞で有ったはずなのが、冬でも金魚を鑑賞する方が有りますが、冬の魚は見てても、寒さや冷たさだけがイメージされて観賞価値が無いので、ゆっくりと眠らせてやるのが自然の摂理と思うんです。

写真はネットの上に葦簀で溜まりを覆い暗くしています、その上に波板を被せ冬眠準備完了です。

エアーレーションは溜まりから離れた所に微弱の空気泡(ストーン)を二か所設置して落下塵幕張の防止をしてます。エアーレーション無しでは水面に落下塵の膜が張って空気と水面が遮断し酸素補給が停止されるからです。





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