身近な自然の摂理、7

2021/12/03

身近な自然の摂理

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 私は穂竜系の金魚の純系を(固定化の為)保つように他の種との交配を避ける交配を行って来ました。なので、血統を保つ副作用として、遺伝的に弱くなるのではないか?との心配が浮上しています。この疑問について私見を書いて置きます。あくまで私見なのでそのつもりで見て下さい。

今流行のコロナウイルスは既にデルタ株、オミクロン株と変異を起こしています。ウイルスのRNAは1本鎖状の構造をしています。一方の金魚の遺伝子ははDNAで2本鎖構造です。
1本鎖は2本鎖より、何か環境の変化が異なる事で変異を起こしやすいと言われています。この事は金魚の遺伝子はウイルスの様には変異は、し難いと言う事なのです。簡単に変異を起こすようでは種の滅亡に繋がることが有るのです。

新種を作るには、新種が出来るまでに何年も(数十年単位で)時間が必要なのです。

しかし、個体が弱くなる事は(弱い金魚になる事は)環境に体質が順応してしまう事で有り遺伝子の変異では無いのです。

簡単に言いますと、飼育環境によって体質が弱くなるのです。
例えば、太陽光線の刺激が無いか、弱いと植物では「萌やし」になります。
微生物(細菌)でも、刺激が無いと弱い細菌になってしまうのです。例えば。肺炎菌は人間の白血球の刺激が無い人工培地で培養を続けると莢膜を失って弱い菌になったりします。結核菌も何代も人工培地で培養していると病原性が落ちて来ます。

勿論、虫にも人工的に飼育していますと弱い虫になってしまうので、時々野生の虫と交配します(スズムシがそうです)。

赤穂市にはアース製薬(大塚製薬系)と言う会社が有ります。製品には「殺鼠剤」や「ゴキブリホイホイ」で有名です。

殺鼠剤の研究には鼠が必要なので、沢山の鼠を飼育していますが、人工の餌を与え、実験室で飼育しております。その為、だんだんと環境的には弱い体質のネズミに変化してしまうのです。

なので、環境的に強い元のネズミに戻す必要になるのです。考えて下さい、そうでしょう?
環境に弱い鼠で実験したデータでは野生の強いネズミも同じデーター(作用結果)とは言えません!
スーパーラットと言って、今までの殺鼠剤剤では死なない野生の鼠が現れたのですから!

何年も前に、「野生の生きたネズミを買います!」と言う広告をアース製薬が地元の新聞に載せました。
我が家の倉庫で(穂竜愛好会で使用の倉庫)「クマネズミ」が捕獲(ネズミ捕りで)された時だったので
早速アース製薬に電話!

直ちに引き取りに来てくれました!(クマネズミは、いくらで買って貰ったかは自分の記憶にない)今でも記憶しているのは「この倉庫はまだまだネズミは捕れそうですね!」と言う皮肉の言葉。その後はスーパーラット殺鼠剤を使用して被害は出てません!

以上の事を考えると、我が家の金魚は親近交配を続けて居ても飼育環境で弱くなる事と遺伝子的に(近親交配の弊害は)関係がない(心配する事では無い)と、結論を出しています。

それ以上に近親交配によって純血の固定や近親交配因るメリットの方を優先に考えています。

遺伝子的に弱い仔(稚魚)は飼育過程で淘汰されて居るはずと思っています。一度に沢山産まれる魚種は粗製乱造の為、自然界では天敵の餌になる様になって居り、その事が病弱な(遺伝子的に)仔から淘汰されます。
金魚は天敵が無い、その代わりに人間が小さい時から何度も「選別」と言って天敵に変わって稚魚の間に
淘汰しますので、残った稚魚は、飼育者それぞれの飼育環境での影響に問題が移るのです。



 写真(上)先日、椎茸の栽培を行っている知人から貰ったカブトムシの幼虫。椎茸の栽培はクヌギの丸太に菌を植えるのです。数年培養(栽培)しますと菌を植え付けたクヌギの原木も椎茸が生えなくなります。その廃木(朽ちた廃木)にカブトムシが卵を産むのです(野生のカブトムシ)。夏に卵で産まれたカブトムシは12月中旬頃には自然での生育では写真の大きさに成長するのです。



 写真(中)金魚の飼育水槽(ガラス製)に廃木屑と、この中にはカブトムシ幼虫(芋虫)17匹が居ます。



 写真(下)写真(上)のカブトムシの幼虫の故郷はこの付近(里山)です。椎茸のコマ(椎茸菌を培養したもので原木の所々(特に手前右から3本目に)に白い小さな斑点がそのコマです。右の原木の上部と左から3本目の上には、未だ出遅れの椎茸が見えます。

※ 当地ではここ数年イノシシが出なくなったそうです(椎茸栽培の知人の話)。イノシシはカブトムシの幼虫を蛋白源として食べます。なので。カブトの幼虫はダイ大好物です。カブトムシの天敵はイノシシ。10年位前はイノシシが大暴れしていたのですが、この幼虫が住めるのはイノシシが居なくなったおかげなのか?


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