来春の親魚候補、赤穂竜(2)

2023/12/23

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 当地の今朝の気温は1℃だそうですが我が家の室温は2℃でした。当然12月に入っての最低気温です。一昨日水換えを(全換え)した時に洗面器に金魚を入れて移動させたのですが、冬眠に入っていて動きはサッパリで可哀そうでした、もう少し早くしておくべきだったな~金魚達ゴメンネ。
本題の「赤穂竜」の作成の話に移ります。前回に書きましたが赤穂竜とは赤色と藍色との2色の金魚の事で、古代米の赤穂(アカホ)を模して付けた呼び名で有りますが、当地の「赤穂(あこう)」と言う呼び名を引用し、あこうりゅう「赤穂竜」と呼ぶ事にしてます。
赤穂(あかほ)は赤色の鱗の下にカルシウムの沈着の鱗(パール鱗)が赤色の稲穂、つまり、古代米の「稲穂(いなほ)」の赤穂米(あかほまい)に見えるからです。
前回、「赤穂竜」の作出は私が一番先に作出可能に近い位置にいる旨を書きましたが、その事を書いて置きます。それは、近交系を所持しているからです。煩はしいけれど、その説明もして置きます。
※ 近交系とは、近親交配を20世代以上継続して得られたバックグランド(諸々の条件を 
  満たした)を揃えた動植物の系統の事を言う。
  近交系の個体は0.01%のヘテロ接合の遺伝子を持たない。その為に遺伝子的にはほぼ
  同一の個体と見なす事が出来る(つまり新系統として見なす)。 我が家での「穂竜」  
  と「黒青竜」は、既に近親交配を20世代以上続けて居るのです。
  植物の色の変化では遺伝子組み換え技術をもってしても10年以上の年月を必要としま   す。

赤穂竜の親魚は前回の「赤穂竜(1)」でお見せいたしましたが、今回は赤穂竜(2)としてその仔のF1です。穂竜系同士の交配なので純系に近い形をしてますが色柄は未だ固定は
してないのかも知れません。F1の仔の写真をご覧下さい。来春はこのF1を親魚としてのF2
の作出に取り組む予定です。

👈の写真1
前回の赤穂竜(1)のペアーで採卵の仔が今回お見せしているF1です。普通鱗でパール鱗の仔が約半数、と、透明鱗でパール鱗の仔が半数産まれて来ました。
雄親は普通鱗でパール鱗の親で雌親は透明鱗でパール鱗の親なので、この仔達F1は先ず
普通鱗の仔が産まれると(顕性遺伝)考えていましたが、実際は普通鱗半数と透明鱗半数
でした。この事は20世代以上の近親交配で
透明鱗も顕性遺伝子に変化したものと考えられるかと理解してます。

 👈の写真2 
上の写真1の仔の黄色は何となく赤色が混合したようにも見えるのですが、此の仔の色は
全く変化のない黄茶藍竜です。
※F1の仔は穂竜系の色柄を見せる仔を5尾
(写真1~5)と雌親の配色に似た五花竜透明鱗の仔を5尾(写真6)を飼育してます。


👈の写真3
来春の親魚には(F2作成には)写真1と写真3と写真5を使用します。写真2と写真4は使用しません。


👈の写真4

👈の写真5

👈の写真6
F1は雄親似が半数と雌親似が半数産まれ何方の仔も、今、我が家で飼育のF1は写真の
穂竜系色5尾、五花竜系色5尾の10尾です。殆ど捨てました。体形が悪かったり、色が悪かったりで、惨憺たる結果でした。

👈の写真7
写真7の仔は写真6の5尾の仔を単独で写したもので写真6の下向きの仔を写しました。
赤色の斑紋が大きいので赤穂竜の赤色の表現に寄与すればと思います。





👈の写真8
この写真の2尾は写真6の5尾の仔の上段の3尾の左上の仔がこの写真では左の仔です。眼幅が広いので赤穂竜の作出に失敗しても綺麗な赤色の頭部を持つ五花竜の仔が遺伝的に沢山産まれると思うのです。
この写真で右の仔は写真6の上段の右端の仔です。
👈の写真9
写真の仔で右側の仔は雌親と似ています。
この仔の体部の左背びれ下部を大きくしますと雄親の色の黄色が赤色に変わって黄色に発色してます。よくご覧下さい。この仔達の仔のF2は赤色と黄色に分離する仔が産まれるのか?やって見ないと結果は得られません。
※もし上記の仔の中で思う様な雄雌の配尾だとすればF2の交配は①写真135で一組、②
写真135のいずれかと写真9のいずれかと
③写真8と写真9の交配も考えられ赤穂竜の作出交配は今回のF1の仔(写真の10尾での交配)での交配は雄雌の数の問題が整えば3組の交配を考えています。新種作出(色柄の)の交配は労力的にも大変なのです。

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