来春の親魚候補、黄茶藍竜

2023/12/19

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 初期の穂竜(今の藍竜)を継代繫殖をしていますと、体部の藍色に茶色の混色を見る仔が産まれて来ます。その色柄の仔(茶色の混じった仔を)某品評会に出品しましたところ、ある方が
「侘び寂」の効いた珍しい柄ですね~と気に入ってくれたのを覚えています。
藍色同士の交配を続けて居ますと茶色の混じった体色が産まれます。近年中国から輸入魚に「瑪瑙柄(茶色と藍色の2色の色柄の仔)」と言って数年前から市場に出て来ました。
穂竜(金色と藍色の2色)を作出過程でも、黄色の斑紋に茶色の混じる仔が多く見られます。その様な金色に茶色の混じる事は黄色が錆びたようなイメージが有って色柄的には下位になるので嫌でしたが、視点を変えれば立派な色柄とも思えるのです。つまり①黄色、⓶茶色、③藍色の3色の穂竜系の金魚と言う設定の仔です。これらの仔の色柄をより観賞価値を高める事が出来ればそれなりの色柄の金魚が楽しめるのではないでしょうか?。
「来春の親魚候補」として採卵に挑戦してみるつもりでそれらの仔をお見せいたしますのでご覧下さい。

👈の写真1
今回は今、我が家で飼育している黄茶藍竜の
当歳魚の写真をお見せしています。
写真1の仔はその(飼育している黄茶藍竜)中でも一番茶色が濃い仔です。ですから、黄色と茶色の際がハッキリと別れて見えるので
柄が良く見えるのです。黄色も濃く綺麗に見えます、なので、自分の飼育キャパからこの手の柄の仔の採卵は一腹が限度なのでこの仔を中心に考えます。


👈の写真2
写真1の仔と兄妹の様な色です、と言うより
兄妹でしょう。濃い黄色は良い色です

👈の写真3
写真1と2に比べると少し薄い茶色の為か?黄色と茶色の堺(際)がハッキリしないので
混色の色と成ってみえます。際の見えないのは良く無い模様(配色)です。



👈の写真4
この写真4と写真5との茶色はまずまずの茶色です。この仔の茶色の発色は色柄として何とか見えます。
👈の写真5
この仔の右目は怪我でつぶれたか?陥没してます。自分が気が付いた時はつぶれていました。黄色の発色が気にいってますので、穂竜
との交配にも使用して見たいと考えています。それに藍色も綺麗に発色してます。
この仔の写真を拡大して見るとパール鱗が
綺麗に成長してない様に見えますので親魚には使用しないことにします。


👈の写真6
この仔も色柄的には綺麗なので穂竜や黄茶藍竜の交配に使用したいと考えています。

👈の写真7

※色の数が多くなるとそれだけ配色のバランスが問題化しますから難しくなります。
多色ではごちゃ混ぜの見苦しくなる事は避けなければ観賞価値は下がる事が有るのです。

👈の写真8
茶色の面積が少し大きすぎます。雌かも知れません。単独の配色に「茶竜」にも出来ます。一般的には「茶金」と言う金魚もいます。色んな柄の金魚(○○竜)が産まれる可能性が出来るのです。


👈の写真9
この仔の配色は人間が決めた様に両肩は茶色に、右後腹部が藍色、左後腹部が黄色の面白い配色です。

※写真をクリックしますと2倍に拡大されます。拡大してご覧下さい。


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