穂竜愛好会の品評会が10月19日に開催が決まっていて、その日が迫って来ましたので穂竜の形についての私見を作出者の私がここに書き記しますので私のブログをご覧の方はご理解頂きたくお願いします(今まで穂竜の形に付いては、特に自分の意見を書き記した記憶が無いので)。
👈の写真1この写真の「穂竜不具魚一覧図」は元会員の○○○○氏が作成してくれたもので、良く出来た図だったので保管していました。氏に無断で複製しておりますが、氏にゴメンナサイです。
この写真の図の説明は、その図の下に名が書かれているので、私が特に書き足す必要が無いのでそのまま使用しております。
※ この図は尾の形の説明がメインなので「尾」だけの説明と理解して下さい。出目に付いては図の下から2段目の左から2と3図にだけがそれです。
過去の審査では尾の判定がその殆どを占めているように見えます。尾を基準の判定は初期の判定者が陥りやすい基準なのを心して下さい。👈の写真2
この写真は写真1のものを、一部分だけ拡大したものです。この写真で右下の図の「緋入り」と書かれた図について説明を加えて置きます。「穂竜不具魚一覧」で只一図だけが色柄が加わっているのです。それが此の「緋入り」の図です。この「緋」というのは「赤色」の斑紋の事です。鱗一枚か数枚の小さな斑紋の事で、此の様な小さな斑紋が体部の何処にあっても「いかにきれいな赤色又は黒色であっても」一点だけ(一斑紋)有るのはではその斑紋は色柄でなく「汚れ」として見る!。という審査基準になる事を意味します。
汚れは品位を落とす!という解釈です。この基準は全ての穂竜系の金魚の色柄の審査にも共通します。👈の写真3
穂竜系の金魚は、金魚の形の色んな進化した部分(形)を取り込んでいます。その意味では、金魚の中では一番新しく作成された金魚と思っています。つまり、良いとこ取りの集合体の金魚なのです。なので、審査基準もそれなりに多く判定には時間を掛ける必要が有るのです。尾だけに重点を置く判定をしていると他の部分の判定が見落としかねないのです。私が思うに頭部(顔、ふんたん部、出目)の判定が出来ていない(見落としている)用に見えます。此処でその頭部について説明をして置きます。
穂竜の金魚の原型は、「黒出目オランダ獅子頭」から進化したのです。中国金魚が戦後日本に輸入された初期の金魚の中の一つに黒出目オランダ獅子頭がいたのです。この頃の中国金魚は大きく進化しておりました。写真の「赤出目オランダ獅子頭」は私が静岡まで出向いて購入したもので、採卵出来ずに落とした仔ですが、同じ時期に購入した、この黒色バージョンの(黒色出目オランダ獅子頭)の兄弟が穂竜の原型なのです。
この「黒色オランダ獅子頭」も写真の「赤色オランダ獅子頭」に「勝るとも劣らない」ふんたん部を持った金魚だったのです。写真が無いので実感が無いのが残念ですが、赤色のふんたんより黒色のふんたんの方が迫力が有る様に見えるのです。
穂竜作出には「黒出目オランダ獅子頭」と「高頭パール」の交配で作出させたもので、その両方の特色をもつ金魚を目指しての交配なので、オランダ獅子頭のふんたん部、と、出目を高頭パールの頭に乗る肉瘤を持つ様に、それら特徴を持つ仔を選別しながらの飼育です。勿論、パール鱗を持つのも条件です。同じ形を30余年交配を続けて来ましたが、進化する代わりに先祖返りをする仔も多く居ます。それを(先祖返り)知らずに交配を続けて居られる方の仔の出品がみられるのです。その様な仔はふんたんが未発達!。出目であるのに目が出てない(目が大きい=出目でない、目が大きいのに目があまり出ていない)。これは飼育方法に問題が有る(大きく飼育すると体だけが大きくなり目が出ない問題が有る)。目幅が狭い仔やふんたんが小さい仔は先祖返りが起きていると思った方が良い。つまり、品位が下がって居る事(鮒の形に戻りつつある)の証と考える事です(藍竜同士の交配でも数年続ければ先祖返り現象が始まります)。
👈の写真4
この写真は前回にも使用した写真ですが、五花竜同士の交配で産まれた当歳魚ですが目に付いての説明を加えて置きます。2尾共に目が不揃いです。不揃いと言うより、お互いに片目が巨眼です。近い将来頭部の肉瘤が発達すると肉瘤の重さと、巨眼の二重の重さに耐えられず前のめりの姿勢になります。この様な異常な目や異常な大きな肉瘤を持つ仔はアンバランスな重み(浮袋を中心とした)に耐えかねて泳ぎがついて行けません。それにこの様な巨眼の仔の目はレンズの焦点が合わなくなって見えなくなるか、ボーッとしか見えなくなります。目が見えないと餌が捕り難くなり大きく成長ができなくなります。この様なアンバランスな仔の審査には減点で臨みます。この仔達の巨眼の遺伝子は潜性遺伝子として残りますが、此の仔達の持つ色柄を次世代に繋ぐため親魚として残して飼育して居ます。
※ 写真をクリックしますと2倍に拡大されます。写真を拡大してご覧下さい。
この写真は前回にも使用した写真ですが、五花竜同士の交配で産まれた当歳魚ですが目に付いての説明を加えて置きます。2尾共に目が不揃いです。不揃いと言うより、お互いに片目が巨眼です。近い将来頭部の肉瘤が発達すると肉瘤の重さと、巨眼の二重の重さに耐えられず前のめりの姿勢になります。この様な異常な目や異常な大きな肉瘤を持つ仔はアンバランスな重み(浮袋を中心とした)に耐えかねて泳ぎがついて行けません。それにこの様な巨眼の仔の目はレンズの焦点が合わなくなって見えなくなるか、ボーッとしか見えなくなります。目が見えないと餌が捕り難くなり大きく成長ができなくなります。この様なアンバランスな仔の審査には減点で臨みます。この仔達の巨眼の遺伝子は潜性遺伝子として残りますが、此の仔達の持つ色柄を次世代に繋ぐため親魚として残して飼育して居ます。
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