時代の流れ、2

2024/02/15

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金魚は観賞魚、観賞魚も観賞魚フアンによって、その思考も時代に付した流れを受けてると思っています。観賞魚の大将の錦鯉 も「2億円の錦鯉」の出現によって息を吹き返しました。それも一時的なブームで終わらない事を願わずには居られません。
観賞魚の2番手の金魚の話に戻ります。
童謡で、「金魚の昼寝」をご存知か?自分の年齢と同時期の方なら何回も耳にした歌でが、その歌の歌詞を書きますと
 ① 赤いべべ着た可愛い金魚   ⓶ 赤い金魚はあぶくを一つ   
   お目め覚ませば         昼寝ウトウト  
   ご馳走するぞ。         夢から醒めた。
この童謡は大正8年に発表されたそうです。金魚は日本に入ったのは、室町時代だそうですが大正時代でも金魚は赤色一色ではなかったかと、この歌から思います。色々な金魚の品種が輸入されていますが、初期に輸入された赤色をそのまま、今に持続している魚種が居る事は人間で言えば現代でも着物を着て仕事をしているようなものです。色々な色の錦鯉や金魚(錦魚)が飼育される時代に赤色一色が主体ではフアンは離れるのです。

「錦鯉」の話を少し加えます。「錦」とは色々な色の縦糸と横糸から織られた織物を言うと書かれています。色艶やかな織物の様な色や柄の鯉と言う事で「色鯉」又は「錦鯉」と呼ばれています。遺伝子的に近い淡水魚の金魚も錦鯉と同じで、錦鯉と同じ様な色々な色を持つ金魚が交配によって出来る(産まれる)事が解って来ました。
錦鯉に見習って色々な色柄の金魚の作出に舵切りが始まった様です。特に2億円の錦鯉の出現は観賞魚の主眼を色柄に注目させた大きな出来事であったと思います。2023年第29回金魚日本一大会の受賞魚の写真を見ますと、それの影響をもろに受けていると感じています。
気になるところは、数年前からの輸入金魚には、いち早くその傾向が見られ、今回の(2023年の金魚日本一大会)で審査員の方々が、その傾向の審査を行った事なのかもとか思ったりしてます。日本的(伝統的)な色柄の取り入れた判定にも流石と納得してます。
受賞魚の金魚と錦鯉と対比して説明いたしましょう。

👈の写真1
説明の様に2023年金魚日本一大会の親魚の部の優勝魚の朱文金です。
頭と体に3個の赤い色の斑紋が、これを3段と呼ばれ、バランスの良い間隔で載ってます。



👈の写真2
この仔もシュブン金の当歳の仔で赤色斑紋が体の左右にバランスよく配置されています。
赤色の流れるような斑紋は体部を巻き込むようにも見え、又、稲妻模様にも見えます。
背から尾筒の部分の青色も綺麗な青色です。
朱文金はキャリコ柄なので色柄に配点が高いのです。黒色の斑紋はこれから濃くなるかも・・・
👈の写真3
2023年金魚日本一大会のコメット親魚の部での優勝魚です。
コメットは鯉と金魚との交配で産まれた金魚と聞いていますが、体も大きく配色は錦鯉の紅白そのものです。多分、鯉の紅白の見方と同じ感覚で審査されたものと思います。
赤色も濃く綺麗です。斑紋の大きさもバランス良く配置されています。黒色の斑紋も取り込めば3色コメットも夢ではないかも。


👈の写真4
2億円の錦鯉「紅白」です。赤色はコメットの赤色の方が赤く見えますが・・・

※ 赤色の斑紋は錦鯉の紅白の模様に似てま  
  すでしょう。これからも錦鯉の色柄の判  
  定に引きずられるようになっていきます。

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