身近な自然の摂理、21

2022/01/29

身近な自然の摂理

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真冬の気温が続いています。
金魚も冬眠中なので、「身近の自然の摂理」の話題を書きます。

我が家の金魚池の側の小さなスペースにも自然は生きて居ます。勿論、金魚もそうであります。
で、この小さなスペース内で繰り広げられる自然の営みを書くのですが、この掲示板にも時々登場のカマキリの話です。身近に居るカマキリにも何種かの種がありますが、我が家の生息スペースには、其の内の一種しか生息スペースが有りません。その一種が「チョウセンカマキリ」です。

このカマキリも数年前までは冬の時期に卵鞘が多い時には5~6個も見られたのですが、今冬は写真の2個しか見つかりませんでした。と、言う事はチョウセンカマキリは4匹以上はこのスペースで生息していたことになります。

昨年の春にも卵鞘は見つかっていたのですが、孵化前に何者かに食べられたので、ついに我が家のカマキリも絶滅かと思っていたのですが、昨年の暮れに2個の卵鞘を発見!それが今回の写真卵鞘です。

カマキリは昆虫の食物連鎖の頂点に位置するので、その生息が自然のバロメーターとされているのです。
我が家の金魚池の側の小さな畑のスペースにも自然が未だ残っているのです。

私が小学生の頃は周りは田で、自然の中での生活だったのですが、今はカマキリの可能飛行距離では、我が家の小さなスペース内には飛んで来れない遠方に自然が有るのです。勿論、我が家の自然域内で育ったカマキリは域外への脱出行為は自殺行為と言う事になるのです。




 写真(上)毎年の棒に産み付けられたカマキリの卵(卵鞘)で地上から1~2メートルの高さに産み付けられる。地方によっては此の卵鞘の高さが降雪の高さと言われていますが当地は雪は殆んど積もらない。


 写真(中)簾に産み付けられたカマキリの卵鞘です。卵鞘の形から「チョウセンカマキリ」の卵鞘なのです。




 写真(下)小さな我が家の金魚池の側の自然の畑なのですが、その小さな畑を防草シートで覆ったので全体が半分に縮小しました。写真は冬の自然なのです。生き物は見られません。草も削り取りました。今年は3月の6日が「啓蟄」になるそうなので、それまで休眠状態になります。

 ※ カマキリの卵は同じ日の同じ時刻に全卵が孵化します。同時に孵化しないと先に孵化した仔が後に孵化した仔を食べるのです(共食いが始まるのです)。

金魚は1シーズンに数回の産卵をしますが、カマキリは一回きりです。失敗は絶滅を意味します。なので、周りにカマキリの仔の餌が必ず居る事が条件なので、我が家の付近は5月中旬に孵化します。

孵化後のカマキリの餌はアブラムシ(アリマキ)等の小さい虫です。5月になるとアブラムシ(アリマキ)が当地では爆発的に繁殖している時期なのです。写真の卵鞘は5月の孵化前まで、我が家の倉庫で小鳥や天敵にやられないよう保護しています。

金魚の産卵が1シーズン数回行われる理由を考えた事が御有りか? 

それは孵化稚魚の餌の繁殖日が、シーズンによって(その年の気温が)違うので、外れると孵化稚魚の死を意味するのです。
「孵化稚魚の餌」とは、クロレラやゾウリムシ、ワムシ、ミジンコの事でそれらの増殖は5月になってからが当地での自然の摂理なのです(プランクトンの爆発的増加)。
金魚は大体10日から15日置きの3回の排卵で、そのどれかが自然の摂理と合致するのです。

3月や6月の排卵はプランクトンの爆発的増殖に合致しないので、無駄な排卵なのです。自然界では3月にはミジンコは未だ水温が上がって無いので増殖がないのです。又、6月はもうミジンコは消えているのです。プランクトンの増殖が得られない現在事情では、シュリンプ卵が無ければどうにもならないのです。


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