今年採卵予定の親魚の紹介、その4「丹頂黒青竜(1)」

2025/02/17

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 「黒青竜」の作成のためキャリコ柄の赤色を消す選別を続けた結果、穂竜系の金魚の色から赤色が見られなくなり、鑑賞の対象(植物、動物)から赤色が見られないことは色の世界から有り得ない事なので、穂竜系の金魚に赤色の再現を求めそのような交配を密かに続けておりました。再現に表れた緋色は黄色とも橙とも付かない侘しい緋色でした。人前に曝せる様な色ではなかったのです。それでもその少しでも赤味の強い色柄の仔を望みを託し交配を続けてまいった結果、一尾だけ奇跡的に誕生しました。出たー!と言った感じでしたね~。その仔が今日の写真の仔です。この仔を見たことで「穂竜系の金魚」にも、丹頂柄の作出は可能と確信しました。何時か必ず丹頂柄の仔を世に送り出す日が来る。それ以来密かにこの柄を夢見ながら交配を続けており、今年も挑戦の計画を立てています。丹頂柄は「日本の美」なのです。

👈写真1
2017年11月6日越冬前(冬眠前)の「丹頂黒青竜」頭部の赤色は黒色(メラニン)が黒く覆いかぶさっていて丹頂と言うより「黒頭」
いう感じの頭部の色です。当歳の時期なのでふんたん部はまだ幼い感じです。この年の夏時期には頭部は黒い色でした。

👈写真2
2018年4月13日冬眠明けで採卵前です。一気に「ふんたん」が出てきました。雌であることに気が付きました。相手の雄をどの仔にしようかと迷った記憶があります。
👈写真3
2018年5月14日5月の連休に300個程度の採卵が出来ました。この卵数でもデカシタ!。よくやった!。と思ったのでした。
👈写真4
2018年6月12日水温上昇と共に、黒色の斑紋が薄く消え始めました。
この仔の卵も孵化して第一選別も終わり約200の針子が残りました。ミジンコをレンコン田の泥とわずかな発生したミジンコを採取して我が家のミジンコ池に入れたのもこの時期でした。
👈写真5
2018年7月10日
後にこの写真を「穂竜父ラボ」(穂竜と変わり竜のホームページ)の表紙の写真に使用してます。改めてよくご覧ください。

👈写真6
2018年8月6日頭部の黒色のメラニンもすっかり退色しました。素晴らしい赤色が見られるようになり、体部の浅黄色も奇麗に見えます。尾が襞スカート柄だと「丹頂鶴」です。
残念なことに、レンコン池から泥(ミジンコの卵が含まれていると考え持ち帰った)とわずかなミジンコが増え始めたので孵化稚魚に与えて一週間。孵化稚魚の数が急に減り始めました!。???なんで!・と思いつつ飼育していると他の池の親魚も急に動きが緩慢に見え始めました。と同時に落ち始めミジンコ池から泥と一緒に持ち帰った「エロモナス菌」だと気が付きました!大きな失敗でした!。親魚も稚魚もほとんど落としてしまいました。殺菌剤も効果は見られませんでした。もちろん写真の丹頂も行ってしまいました。胸に残ったことは丹頂柄(尾の黒い「丹頂鶴」がらも作出可能と思われる事だけでした。
写真をクリックしますと拡大されます。拡大しますと頭部の赤色が素晴らしい赤色に見えるのです。
※ 次回は今飼育の丹頂黒青竜作出予定の親魚の紹介を予定しています。次回も引き続いてご覧ください。

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