金魚にも色々な色柄を持たせ、天然の鮒に無い色を持たせて観賞する。観賞価値を見出す過程が本当の苦難なのです。苦難の峠を越えられたもののみ得る喜びが有るのですが、中々峠は長く苦難のみが横たわっているような気がします。今回も色柄のはなしです。お付き合い下さい。
👈の写真1ランチュウの色柄の絵です。形を重点に採点するので
色柄(模様)はあまり重視されない(模様が見られる仔があまり生まれない)、交配をする様なので、清水金魚
さんも、このカタログでも書かれている様に、年に数尾しか出会わないと書かれています。なので、その価格も3割から5割増しとも書かれています(写真2の裏面の説明がそれ)。
写真1はランチュウの体部の色柄の名称図です。
金魚の色柄を重視する選別を行うと、形は我慢してしまう。色柄も形も良しと言う仔は殆ど無い!。「ニ兎を追う者は一兎をも得ず」になるのです。
👈の写真2
写真2は頭部の色柄の名称説明です。
先人の残した色柄の名称を自分も踏襲する事にしてます。
綺麗な模様が見られると3∼5割高!。つまり、素赤又は体色が一色では、観賞価値が落ちるのです。穂竜系の金魚も藍竜や黄竜、白竜、赤竜等の柄の見られないものは下位に判定されるのです。
👈の写真3
私は金魚も顔に目が向きやすく、人を見る時には顔から先に確認します。人の顔は個性豊かな心も呼べる代表的な部署です。なので金魚も顔の色柄をもっともっと重視します。
何年も前から丹頂柄の仔の作出を心がけての交配を行っていますが、今年の五花竜同士の交配の仔の中に写真の仔(写真3~写真10)が確認出来ています。この仔達の中から
真の「丹頂黒青竜」が産まれないかと期待してます。
👈の写真4
金魚の交配を行う時は「先祖返りを」考えて親魚を選ばなくては、苦労して育てた稚魚の形や色柄が先祖のそれに(形と色柄に)戻るのです。特に穂竜系の金魚は進化させた部分が多いので(出目、ふんたん部、頭部、鱗等)色柄は黄色などで、藍色は先祖の色なので、藍色が黒色になるのは先祖返りをしている証なのです。鮒色に近い出目金を「穂竜」として販売している業者さんがいますが全くこの事を理解されていない方です。
0 件のコメント:
コメントを投稿