正月も済みました(2)

2024/01/09

t f B! P L

 正月も済みました、(パート2)として前回の、正月も済みました、パート1を補完して置きます。前回書いた事の目的の理由が自然の摂理に合致した飼育法の推奨として早採りの(季節外採卵)弱点を書いて置いたのですが、その事の補完です。
1月や2月の季節外の採卵では孵化温度(積算温度は100℃)を保つ為に孵化飼育水温を20℃前後に設定します。この温度は4月上旬まで一定温度、つまり20℃前後に設定致します。
この20℃前後の飼育水温度は24時間殆ど同じ温度なのです。一月に採卵したとしますと約100日間同じ飼育水温で推移します。自然界では同じ水温が約100日間も持続する事は有りません。孵化した金魚の体内では時間的変化(細胞分裂で時間的成長)をして行きます。
体内ではその時その時の分裂を(臓器や器官の完成)終わるのです。水温が高いと成長は早く
、飼育水温が低くなれば細胞分裂は緩慢に進行します。自然界では水温が下がる夜間は水温が上がる日中の細胞分裂を高める為の準備時間となって居るのです。細胞分れるの強弱を見ながら成長をするように遺伝的な作用を受けながら成長していくのです。
同じ飼育水温が長時間持続する事は同じ増殖スピードで分裂が進むので、準備時間が無く成長器官が締まらない肉体に出来上がるのです。そのような体は虚弱体質化になってしまうのです。前回(パート1で)書いたように豚肥えの体になって体の大きいのは良いのですが、体の大きさに比べて目の発達が遅れ期待の大きさの出目に発達しないのです。ふんたんや肉瘤も体の大きさ比べて発達しません。熟練した審査員が見ると体部に比べて頭部の貧弱さが解るのです(豚肥えを見抜ける)。結論を言わせてもらえるのなら、高い光熱費を賭けてその様なひ弱な体質の仔を育てる理由が見当たりません。4月採卵でも充分体は大きく育ちます。以上が今回の補完追加の訳です。
※追伸、自分の現役時は細菌検査もやってましたが、細菌も人工培地(栄養満点の)で継代培養を行っていますと環境に抵抗する遺伝子を捨ててしまい弱い細菌に変化します。その変化を上手く利用してワクチンを作るのです。全ての生物は生活環境が満たせれば怠けて弱くなるのです。金魚は人工的に改良されております、だから厳しい自然環境から離してはいけません。厳しい自然の掟に付いて来れない仔は淘汰されるのです。強い仔だけが生き残れるのです。

👈の写真1
今年は写真の様な「黒頭黒青竜」を約30尾
飼育してます。5月の2歳研究会には分譲に
出しますので飼育をして頂けたら嬉しいです。
穂竜系の為に、どの種とでも交配しますと一代で先祖返りしますので、黒青竜同士での交配をお願いします。


👈の写真2
穂竜系を壊すと元に戻すのには数年では戻りません。心して交配をお願い致します。
つまり、「黒頭黒青竜」同士の交配をお願いします。

👈の写真3
今年はこの仔らの交配で「白竜」も産まれるかも知れませんが、体部は白色でも、頭部だけは「黒色斑紋」の仔も産まれる可能性もあると思っています。その様な頭部のみ黒色の仔は「黒頂」(丹頂は既に市場に出ている)
として観賞価値が出ます。勿論、黒頂又は黒頭白竜作出は期待してます。

👈の写真4

👈の写真5
👈の写真6
写真の右上には赤色の枠で囲まれて「写りもの」と書かれています。
錦鯉の「写りもの」です。白地に黒色の大きな模様が入っています。金魚の「黒白竜」と同じ色柄と(よく似た色柄)と認識して下さい。此処に写真を入れてみました。

👈の写真7
この写真は錦鯉の「べっ甲」というなの鯉です上の写真の「写りもの」に似た模様ですが
「べっ甲」は黒色斑紋が「写りもの」より小さく頭部に墨(黒色)が入らない事!です。
有名な入賞魚だそうです。錦鯉の良さは解らないので白黒の斑紋が黒青竜に似ていますので写真を追加しました。

QooQ