身近な自然の摂理、22

2022/02/02

身近な自然の摂理

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 我が家では、金魚は冬眠中の真っ只中!

会員の方は、既に採卵された方の話がチラホラ聞かれますが、今時期の産卵はあくまでイレギュラー採卵と認識してます。
立ち上がりが満足でない様な事は当然と心置くべきです。

私もシーズン中でも立ち上がりの悪い採卵が良く有ります。
その理由は幾つか考えられるのですが、

先ずその1

採卵から孵化までの水温が一定で有る事!
飼育水槽の回りの気温が低いので(10℃下)
            
例えば20℃にセットした水温は一定の為、それ以上水温が上がらない、又、孵化用水槽の温度が下がらないので卵の中の細胞分裂は全く同じ速度で進むのです。
受精卵の置かれた位置によっても水温は一定では無いのです。
ヒーター投入に近い水温と、ヒーター投入場所から遠方では水温も違うのです(特に冬場の場合)。
上部の水温より水底は水温も低い。均等な水温を保つためエアーレーッションは孵化するまでは少し強めにします。
水流が強いと受精卵に酸素補給や細菌の繁殖を抑制できるのです。

その2

早期の採卵は、冬眠に入ってからの日数が(春迄の時間が)必要なのにイレギュラー採卵の為、卵が親魚のお腹の中での成長時間の不足が起こる(卵胞ホルモンの不足)。

特に私の経験では、4月中頃以降の日々の中には天候の良い日は、受精卵の孵化温度を18℃にセットしても、孵化水槽の水温は、日中の気温が異常に上昇し、受精卵水槽の水温が24~26℃や時には、30℃位に上昇します。
この水温の上昇時には、一気に細胞分裂が進むのです。つまり一日の内でもメリハリの水温の為、限られた卵中の養分を効率よく消化できるのです。

一定の温度内でダラダラと細胞分裂を進めると水温が一定の為、卵中の栄養分が足りなくなるのです。
栄養が足りなくなると一気に卵膜を破るエネルギーの不足が起きて、体形が曲がったままの孵化になり真っすぐ伸ばすはずなのに(水槽の淵などにぶら下がれなて)真っすぐ伸びずに湾曲の背骨になったままの仔が出来、餌を捕れないのです。
その様な曲がった稚魚は泳げずに、頭部の粘液で、ぶら下がる体制に付けないのです。
つまり、卵の殻の中に長く居て孵化栄養を使い切ってしまうとふ化直後にぶら下がらないと、背骨が真っすぐに伸びないので、曲がった泳ぎしか出来ない奇形の曲がり背骨に成長してしまうのです。
曲がった背骨の仔は、シュリンプ幼生を捕らえられませんのでやせ細りやがて死に至ります。


以上が私の飼育受精卵の水温と成長の関係の考えです。
自然の摂理で何時間も一定の水温など自然は有り得ないのです。
鶏でも孵化温度は変わる様に、孵卵器での人工温度は一定でも、卵をクルクル回さないと死卵となる様です。
野生の鳥は受精卵を巣の中で毎日嘴で卵をクルクル回して位置を変えたりしながら孵化させます。
受精卵の温度は上がったり下がったりしながら細胞分裂が進むのです。



 写真(上)この地図は山陽自動車道、赤穂インターを出てすぐ左の地区の地図です。
何故この地図を掲示板に使用したかと言うと、この区域は鉄塔や電柱を差し引くと、江戸時代より全く変化の見られない珍しい地区なのです。

黒い太い枠で囲まれた14.5ha(ヘクタール)の面積が記され、中央の C の印があるのが自分の所有名義の土地ですので、この地区は大きく言うと小さい時からの庭として遊んだ地区なのです。



 写真(中)と(下)角度を変えて写真にしました。子供の頃より待ったく変わらない土地なのですが、不思議な事に田の溝には、外来の「藻」が何種類か繁茂するようになりました(写真中)。




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