穂竜系の金魚の色柄の改良計画、その⑦

2025/12/03

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 観賞魚の中で(錦鯉、金魚、メダカ)金魚の色柄の改良が一番遅れていると思っています。理由は簡単です。日本では金魚の改良は、形の改良は進んでいますが①形の審査にウエイトを置いたため②色柄の改良が遅れてしまったのです。金魚の①形と②色柄を同時に求める事は「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざの言う様にどちらかの一方を犠牲にすることになるのです。②の色柄を捨てるのが形をより進化出来たのです。残念な事に国内の品評会では①の形を重視し、②の色柄の審査には重きを向けてない判定をされています。金魚にも「各国審査基準」なるものが有ってそれにのっとって判定されるのですが、日本には各国標準審査基準にない「泳ぎや味、重さ」等の愛好者でも容易に理解の出来ない基準が有るのです。多分、色柄についても「味」の判定が出てくるかもしれません。今回も色柄の改良計画の話です。

👈の写真1
穂竜系の金魚の黄色の柄に鱗一枚か二枚の鱗が赤色を発色する仔を毎年見かけます。その年によって一尾で有ったり数尾で有るのです。今年は4尾います。このイラストも川田氏の作品です。
👈の写真2
この写真もマグカップにプリントしたものです。マグカップの写真の右下部に赤色の字で「暁竜」(ぎょうりゅう)と書いていますが、「曙竜」(しょりゅう)にします。暁と曙では
曙に近いイメージだからです。別名で有ってこの柄の金魚のなは、体部の色で言えば「赤黄竜」です。

👈の写真3
写真3から写真7までの仔が腹部に一枚から2枚の鱗が赤色の発色の仔です。基本的には黄色の基礎発色に赤色の鱗が一枚から2枚見られます。この写真の仔らに変わり竜の「五花竜」の仔を相手に交配したいと思っています。
その交配も普通鱗と透明鱗の交配なので、顕性遺伝ですので、赤色の斑紋が見られれば「赤黄竜(せきこうりゅう)」の2色の金魚になります。


👈の写真4
赤と黄色の2色の配色の金魚は未だ世界に見ませんので、上手くいけば来春に数匹でも現れれば満足です。後は綺麗な斑紋に仕上げれば良いのです。

👈の写真5
写真3から写真7の仔が雄雌であれば、それを交配に使用はしません。赤が飛んでしまう恐れがあるからで、どの仔が産卵しても相手は「五花竜」です。なので、採卵期が来ますと五花竜と同一飼育容器で飼育します。

👈の写真6
「赤黄竜」は、まだ見ぬ金魚ですが、何時かみたいですね。
👈の写真7

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